こんにちは。めがね税理士の谷口(@khtax16)です。

 

2017年2月から上映されている『ラ・ラ・ランド(LA LA LAND)』という映画を昨日見てきました。

で、タイトルでもう書いていますが個人的には「面白い」と言い切れないモヤモヤが残る映画、というのが正直な感想です。

 

もともと賛否両論の映画のようですが、といっても酷評というほどではありません。ただいまひとつ入りきれなかった、という感じです。

 

どうせブログに書くならよかった作品のことだけにしといたほうがいいんじゃないか、という気もしているのですが、なぜ自分がモヤモヤを抱えているのか整理してみたいので、少しレビューもどきのようなものを書いてみます。

 

 

映画『ラ・ラ・ランド(LA LA LAND)』の概要とあらすじ

まずものすごくざっくり概要を挙げます。

  • 舞台 ロサンゼルス
  • ミュージカル
  • ジャズピアニストのセブ(男性)と、女優志望のミア(女性)の恋の話
  • 二人とも夢を抱いているが、なかなか思うようにいかない
  • キャスト
    セブ:ライアン・ゴズリング
    ミア:エマ・ストーン
    監督・脚本:デイミアン・チャゼル(『セッション』の監督)

 

 

あらすじ(ざっくりストーリー)

まあそんなにあらすじが重要な映画ではないので、公式サイトに載っている程度の情報でざっくりまとめると、

  • ミアは女優を目指していくつものオーディションを受けるが、まったくうまくいかず落ちてばかり
  • 一方のセブは場末の店でピアノを弾いているが、本来自分の弾きたいジャズが弾けなくて鬱屈をつのらせる
  • そんな二人が偶然の出会いを重ね、いつしか恋に落ちる
  • 二人はお互いの夢を応援し合うが、やがて心がすれ違いはじめてしまい……

みたいなストーリーです。

 

 

 

 

なぜ『ラ・ラ・ランド』が微妙だったのか(ほぼネタバレなしの感想)

私はこういうあらすじを一切見ず、Facebookなどで5~6名くらいの方の「面白かった!」という評判を聞いて見に行きました。

まあでもあらすじが重要な映画ではないので、個人的にはそこは関係ないかなと思います。

 

いくつか要素ごとに分けて整理してみます。

 

 

ミュージカルが苦手な人には合わない

まずあたり前ですが、ミュージカルが苦手な人には合わないと思います。

「なんでいきなり踊りはじめるの?」という疑問が湧き、そこで入っていけない方は結構いらっしゃるようですね。

 

ただ私は『ダンサー・イン・ザ・ダーク』という映画が大好き(めっちゃ暗い)なのですが、多分その影響でミュージカルはすごく好きです。

なので前半のミュージカルが多い部分はとてもワクワクして観ていました。

 

 

 

 

主人公たちに圧倒的に生々しさが足りない

結局のところ、私にとってはセブについてもミアについても圧倒的に人間としての生々しさが足りない、ために感情移入できなかったのが、面白いと思えなかった原因であるように感じています。

 

ネタバレになるのであまり詳細には書けませんが、セブについては、

  • 「自分の店を持ち、そこで思う存分ジャズの演奏をしたい」みたいなことを言い出すのが、仕事が明らかにうまくいっていない時期だったし、その逃避のようにも、ミアと話しているときにいいかっこをしたくて言っているだけのようにも見受けられ、その思い入れに対して共感ができない
  • 自分でミアにも相談せずバンドに入ったくせに、ミアに対して最低なことを言う

 

また、ミアについても、

  • オーディションにかける思いや惨憺たる結果については胸が痛んだが、かといって女優というものがそういう世界であることは門外漢である自分にもなんとなく想像がつくし、ミアがなぜ女優になりたいのか、心から女優になりたいと思っているのか、夢に対する思い入れに強く共感ができない
  • 女優関連の部分に関しては、セブに引っ張ってもらう場面が多いせいか、やはり女優というものに本気で向き合う覚悟をしているように思えない
    (最後のほうも「なにその表情?自分で選んだんでしょ?そんな覚悟もなくやってたの?」としか思えませんでした)

 

という印象でした。

 

 

 

中途半端な人間らしさだけがあり、かっこよくも醜くもない

その「セブがミアに対して最低なことを言う」っていうのは、現実世界だったらよくあることだと思うんですよ。

つい口喧嘩の勢いで、心の奥底に澱んでいたことが出てしまうみたいな。

 

いやこれは完全に僕の好みの話なんですけど、映画や小説なんかの創作物では「敵わない」と思うほどかっこいいか、自分を投影して胸をかきむしって苦しむほど醜いか、どちらかであってほしいという気持ちが僕のなかにあるのだと思います。

 

たとえばセブが強い想いのもと、多くの葛藤とともに泥をすすりながら夢にしがみつく姿であったり、ミアがすべてを犠牲にして踏みつけてチャンスを掴み取る姿であったり、そういうものを映画に求めているというだけの話なんだと、書きながら思いました。

 

対して『ラ・ラ・ランド』では、正直に言って中途半端な人間らしさだけがあって、心を揺さぶられるほどの二人の思いの強さを感じることができなかったのです。

 

 

 

ラストシーンについても不満がある

なのでラストの流れは、ただただ覚悟のない大人の感傷、という程度にしか感じられず、うまく感情移入することができませんでした。

 

また、これは完全に私の独りよがりな妄想ですが、ラストシーンで名作『ローマの休日』を連想してしまい、

「ローマの休日の、想い合いながら別れるあの切なさと、君達のこれは純度が全然違うから!」

と考えてしまったこともモヤモヤが残った原因だったように思います。

 

 

 

よかった点 ミュージカルや歌はよかった

まあつまりはとにかく「主人公に共感できませんでした」というだけの感想なのですが、よかった点も。

 

ミュージカル部分はとにかくよかったです。特に前半、みんなで踊るシーン。ああいうの見ると心躍りますね。

 

あとミアを演じるエマ・ストーンさんの歌もすごくよかったです。

エマ・ストーンさんは純粋に女優さんなんですね。なんだかすごく胸に響く歌声でした。

 

セブ演じるライアン・ゴズリングさんのピアノもすごくよかったです。

これ全部ご自分で弾きこなしているらしいですね。まじか。すごすぎる。

 

あとそのセブが入るバンドのボーカルの方、「ものすごく歌がうまいな」と驚いていたら本職の歌手の方なんですね。

ジョン・レジェンドさんというらしいです(洋楽に詳しくないもので知りませんでした。。)

 

というわけで音楽全般はいまも耳に残っているほどよかったです。

 

 

 

 

映画『ラ・ラ・ランド(LA LA LAND)』の感想・レビュー まとめ

というわけで、結局

「心を揺さぶられるほどの二人の思いの強さを感じることができなかった」

というのがモヤモヤが残ってしまった原因かなと考えました。

 

まあ「挫折したことのある大人」なら共感しやすいようにも感じました。

ただそれも「挫折したことのある大人」という前提がついてしまうので、どうにも世界に引きずり込まれるような圧倒的な感覚がなかったんですよね。。

 

拙い感想で恐縮ですが、以上でございます。

 

 

 

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