こんにちは。めがね税理士の谷口(@khtax16)です。
昨日『クリエイターの金銭支援策になるか? 「PayPal.Me」の設定方法』で「PayPal.Me」というサービスをご紹介し、
「ジュースが飲みたいです」
と物乞いをしてみたのですが、早速さる大物が応援してくださいました。
(ありがとうございます!!)
「ひゃーこれはありがたいぜー。ますますやる気があふれ出ちゃうよー」とテンションが打ち上げ花火のごとく上がっていたのですが、実際やってみて判明したのが
PayPal.Meは少額決済には向かないかも
ということ。
どういうことか実例を踏まえてご紹介いたします。
目次
PayPal.Meは少額のカンパには不向き
ジュース代をご馳走してくださったのは、私のブログの師匠である井ノ上陽一さんです。
さすが新しい試みを全力で応援する漢の中の漢。ありがとうございます!!
井ノ上さんは「株式会社タイムコンサルティング」という会社を経営されてらっしゃるのですが、そちらのPayPalのアカウントからご馳走してくださいました。
↓ 支払いがされると、こんな感じでPayPalからメールが届きます
(画像掲載などご本人に許可を頂戴しました。心、海のごとし)
うおお!!!!
これでジュースを味わいつくしてやるぜ!!!!
愛する妻とジュース分け合っちゃおうかしらん、一杯のかけそばならぬひと缶のジュース。よし、美談に仕立て上げよう。
これを見てテンションの上がったわたくし。
そんなわちゃわちゃした思いで画面をスクロールしていきますと・・・
お気づきになられました奥さま?
手数料が44円ッッッッ!!!!
100円の入金に対し、手数料が44円ッッッ!!!
56円だったら三ツ矢サイダーのなんかちっちゃい缶のやつしか買えないじゃないの。
私ののどカラカラなままじゃないの。
妻ののどもカラカラなままじゃないの(これは私の甲斐性の問題)
PayPal.Meの手数料 「3.6%+40円」
これがなぜかと調べてみましたら、PayPalの手数料の仕組みに理由がありました。
PayPalの手数料と、PayPal.Meの手数料は同じようなのですが、私は
「手数料って3%ちょっとでしょ」
としか思っていませんでした。
しかし正確には、
3.6% + 40円
というのが、PayPalの手数料なのです。
(そのほかの初期費用、月額料金、振込手数料などは基本的にはかかりません)
↓ こちらがPayPalの料金表です
なので100円のような少額の支払いだと、固定料金である40円がボディーブローのように効いてきて、額面だけ見ると44%が手数料、ということになってしまいます。
せめて1,000円ぐらいあれば、
1,000円 × 3.6% + 40円 = 76円
になるので、パーセンテージで考えると1,000円以上ぐらいからの設定が現実的なところかな、という気がします。
(私のくそブログで1,000円設定は勇気が出ないですが)
そのほか類似サービスの手数料
そのほかの類似サービスを調べてみたところ、「note」のサポートは
- クレジットカードでの決済手数料 5%
- プラットフォーム利用料 10%
であり、noteだと約15%の手数料が引かれることになります。
(正確には、プラットフォーム手数料は「決済手数料を引いたあとの金額の10%」なので、14.5%)
noteも100円や500円からサポートができますが、やはりそれなりのパーセンテージの手数料がとられますね。
また、「pixivFANBOX」は、
- 決済手数料 5%
- 2019年以降は、サービス利用料 5%
ということで、2018年は5%で使えるようです。
こう比較してみると、こちらはそんなに高くないですね。2019年になっても10%ですし。
そのほか類似サービスのメリットデメリット
いずれにしろ、こういうプラットフォームを利用した場合の有利な点は、
- プラットフォームを経由して知ってもらえる可能性がある
- すでにそのプラットフォームで決済を経験したことのある方なら、支援をすることへのハードルが下がっている可能性が高い
ということが言えるでしょう。
「自由度が低い」「管理を委ねざるを得ない」というところがデメリットではありますが、これらと手数料とを比較して、どうすべきかを判断することになります。
やってみてわかったPayPal.Meの欠点 名前が出てしまう
また、やってみてわかった「PayPal.Me」の欠点として、
支払った方のアカウントの名前が出てしまう
ということが言えると感じました。
必ずしも欠点というわけではないのですが、もともと「クリエイターへの金銭支援策にならないか」というのが個人的な出発点だったので、匿名でも支援可能なほうが明らかにハードルは下がるよな、と。
そういう意味で、モナコインなどの仮想通貨を受け取るのはやはり選択肢のひとつなのかもしれません。
ただ、そのあとの計算は絶対に面倒になるよなあ、という気もしています。
やってみてわかったPayPal.Meのいい点 メッセージが送れる
欠点ばかりでもなんなので、いい点も。
これは送ってくださった方がいらしてはじめてわかったのですが、送金にあたってメッセージも送れるようです。
いただいてわかりましたが、これ死ぬほど嬉しいです。
名前の問題はあるにせよ、これはひとつのコミュニケーションのとりかたではあるよな、と感激しながら実感しました。
⇒ 後日いただいたメッセージをまとめたブログ『弊クソブログへの課金に対する大いなる愛と感謝とメガネと慈しみ、そして悲しみ』
PayPal.Meの投げ銭が40円以下だとどうなる?
これは余談です。
結論から言うと、40円以下だと入金額が0円になります。
↓ 10円の投げ銭を頂戴して、10円の手数料をPayPalにぶんどられた図
こちらの経緯も『弊クソブログへの課金に対する大いなる愛と感謝とメガネと慈しみ、そして悲しみ』に書いてますので、よろしければご参照くださいませ(悲しい)
まとめ PayPal.Meの手軽さはいいけど100円のような少額だと悲惨なことになる
というわけで、「PayPal.Me」について、
40円の固定手数料がある影響で、100円などの少額の決済には向かない
という点をまとめました。
また、「アカウントの名前が出てしまう」というのも欠点と言えるように感じています。
- 匿名にすることができる
- 1,000円以下の場合は5%~8%
といったことができれば、「PayPal.Me」自体はかなり手軽に活用できると感じたので、より使いみちが広がるのかなあと勝手に思いました。
まあPayPalさんからしたら「100円で手を煩わせるのやめて」って感じなのかもしれませんが・・・
※ なお、PayPalには「少額決済(マイクロペイメント)」という別の料金体系もあり、単価の安い商品を扱う場合はそちらにするとよさそうなのですが、私のように複合的に使っている人間は導入しづらいように感じています。
・・・・・・と、ここまで書いていたらなんと 2,000円を送ってくださった方 がいらっしゃいました!!!!!!
Hさまありがとうございます!!
神は存在した!!
めがねをかけていらっしゃるかは存じ上げませんが、めがねを司る神さまとして今後崇め奉ります。
本1冊分くらいの料金設定とのことで、すごくびっくりしましたし感激しました。
ほんとこれを糧にがんばります。めがねめっちゃ拭きます。
井ノ上さん、Hさま、改めて本当にありがとうございました。
妻の前で、
「はわわわわぁ~ん、2,000円と死ぬほど嬉しいメッセージちょうだいしちゃったよぉぉぉぉ~ん」
と喜びのあまりわななきつつ転がりまわっていたら、ひと言の声も発さずただただどん引きしていました。
今後もいろいろ試行錯誤してみて、また何かあれば追記・新記事作成などでご報告いたします!
「役に立った!」「ニヤニヤした」など、もし「こいつ応援してやろうかな」という菩薩のごときお心が芽生えましたら、Amazonか楽天でお買い物するときに、下のリンクを踏んでからお買い物をしていただけますと私にジュース代なんぞが入ります。とても嬉しい。(なぜかメガネの検索画面が出てきますが無視してお好きなものを!)
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▶Amazonのほしいものリスト