はたらく。

 

もうれつにはたらくのだ。

 

先日書いた『自分に「熱狂」がないことを、さびしく思うことがある』というブログ、「あんまり共感されないだろうが感じたことを書く」と思って書いたのだけど、かなり反応をいただけて驚いた(コメントくださった方ありがとうございます。しゅき)

 

たとえば私のメガネへのむだな執着など、「あなたのそれって熱狂なんじゃない?」と指摘されてみてはじめて心づくものもあったし、「私も熱狂がなくて」とコメントをくださる方の多くに、私から見たら熱狂だと思える(思っていた)事柄も多く、「『熱狂かどうか』という問いに思い煩ってもしかたない。ひとつずつ、行動しよう。楽しもう」という思いを強めるに至った。

 

その熱狂関連で思ったこととして、本を読んだり話を聞いたりしていると、

「がむしゃらに仕事をしていたあの時期は、すごく大変だったけど、あの経験がいまの自分を形成している」

ということを見聞きすることがある。

 

そのがむしゃらさというのは、「人から強制されるべきものではない」というのは絶対であるとしても、自分も望んだ部分があり、心と体を壊さない範囲であれば、私はその言説に賛同できる。

未経験で一社目の税理士事務所に入ったときはいろいろとものすごく大変だったけれど、あの経験があったから自分はいま独立してどうにかこうにかやっていけている、と強く感じる。

(当時は「望んだ部分もある」とも思えなかったけれど、振り返ってみると)

 

税理士として、独立し、ひとりで事務所を運営されている方のほとんどは「仕事とプライベートのバランス」を大切にされている。

税理士業界はブラックなところも多いから、それこそがむしゃらに働いてきて、ふと自分の人生がこれでいいのか顧みてみたり、家族との時間の大切さに気づいたり、といったことを経て独立される方も多いためだろう。

その気持ちはまったく否定しないし、すごく共感できるし、私としてもやはり「仕事とプライベートのバランス」に気持ちを傾けていた。

 

その一方で、31歳と、業界としては比較的若い年齢で独立した私は、それを心の底から全肯定できていたわけでもない。

 

たしかに自分の中では、勤務しているときはそれなりにがんばってきた。

前職のときには、

  • 現場の仕事をまったく知らない経営者が、管理職が退職するというのになぜかその情報を1カ月近く寝かせた
  • そのせいで1カ月程度空白(管理職の仕事の受け手がいない期間)ができた
  • そのあいだ、管理職の仕事の多くを自分がやることとなった(もちろんこれまでの自分の仕事にプラスして。ただ自分で手を挙げた部分もある。ほかの上司に累が及ぶのを避けたかったので)

といったような地獄の時期があり、それを乗り越えたと思ったらぶっ倒れて、朝病院で点滴を打ってから職場に行く、みたいな状況になったこともある。

(このあたりは、自分のからだが強くないことや、体調管理の問題もあると思う)

 

だからこそ退職と独立を決意して、「好きになれる、尊敬できる人たちとつきあって、がんばりすぎないようにしよう」という気持ちになっていたのも、正直なところだ。

 

しかし「それでいいのか」と思うこともあった。

30代といえば、よくはないがまだ多少の無理の利く年齢でもあるし、世間一般でいえば働き盛りといってよい年齢でもあるだろう。

自分でコントロールしようと思えばできる分、独立したあとは、あのときのようにがむしゃらにがんばることはそうない。

 

31歳で独立し、34歳になってしまった。

独立してからの1年は、これまでと比較にならないほど早い。私の気持ちはまだ31歳のままだ(それもどうなのか)

 

「あのときからどれぐらい歩いたのだ」と自分に問うことがある。

独立の経験というのは、勤務しているときにはできないことだらけで、つらく大変でもあったが振り返るととても楽しく充実していて、あのまま勤務をつづけていたら絶対にいまのところには立てていない、とは断言できる。

 

でもその一方で、「あのとき自分が思い描いていた位置まで歩けたのか」と問うと、届いていないと思う。はるかかなたにあると思う。「あのへんかな」と当たりをつけていた位置に来てみたら、そこは蜃気楼で本当に目指すところはまだまだ遠くにあった、というのが偽らざる感覚だ。

 

「仕事とプライベートのバランス」を意識するあまり、「負荷が足りないのじゃないか」と思うことがある。「お前は、あの時よりも圧倒的な速度で、成長できているのか」と。

『成長という言葉が嫌いだった』というブログを書いたこともあるのに、いまは成長を欲している。矛盾である)

 

『消費税の本を出版できる運びとなったのでござるの巻』でも書いたように、ものすごくありがたいことに出版企画をいただけるようになった。

内容も申し分ないもので、感謝しかない。

 

ただ、上記記事で書いたように、ひとまずの期限が3月なので時間はかぎりなく少ない。

加えて3月というのは業界としては一番の繁忙期だ。

私はこの業界の「この時期は土日がないのが当たり前」という感覚がものすごく嫌なこともあり、あまり個人の方の仕事をお受けしていないものの、それでもなんだかんだ仕事が詰まっている。

しかもこれに銀行借入の支援など、「あらまあこのタイミングで?」と思うようなスポット業務が入る。

 

ただ、「自分が忙しいから」という理由で、会社にとってベストなタイミングを逃すのは絶対に違う。

特に銀行借入は、手元のお金に余裕がないことも多いから、「どのタイミングが会社にとってベストか」を軸に考えるべきだし、そこに自分の都合を影響させるべきではない。

「少し後のほうが借りやすいだろう」と思えばそうお伝えするが、「いまやらないとまずいな」と思えばすぐに対応する。

「相手の都合より自分の都合」を優先して仕事をする人に嫌気がさしたから独立した。そこは枉(ま)げたくない。

 

だから全部やれたらと思う。ひたすら書いて、ひたすら仕事に打ち込めたらと思う。そんな時期があってもいいのではないかと、いまはそう感じている。

 

『左利きのエレン』というまんがを前に読んだらめちゃくちゃ面白くて、その中に

「クソみたいな日にいいもんつくるのがプロだ」

という言葉があった。

 

これがすごく胸に響いて、追いまくられてきつくても、やるべきことすべてやって、がまんしないで、乗り越えてみたいと思えた。

なにより、これはあのときのように押しつけられた仕事ではない。自分で選んだ仕事だ。

能動か受動かで、自分の気持ちがこれほど違うものかと思う。

 

そんな3月であった。

(思いのほか長文になってしまい、「この時間に本のほう書いたらともっと進んだんじゃない?」という気持ちが胸に立ちこめてちょっとむせている。ごほん)

 

 

 

 

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