いまの職場に不満がある君に

 

「どうして辞めないのかな」

「どうして辞めないのかな」

君の愚痴を聞いて、ただそんな疑問が頭に浮かんだ。

一方だけの言うことを真に受けるなんて愚かだけれど、君の話を聞くかぎり、君の職場はいい環境とは言えないと思う。

思ったまま「辞められない理由でもあるの?」と聞いたら君は、

「なにができるわけでもないし、資格があるわけでもない。転職できるか、わからないし」

そう答えて氷の入ったグラスを見つめた。

 

 

だれかがそこから連れ出してくれるわけじゃない

こんなことを言ったら反感を買うかもしれないけど、不満を言っているだけで解決することってきっとなにもないんだ。

だれかがそこから連れ出してくれるわけでもない。

ただ愚痴が言いたいだけで、吐き出すことで明日から楽しく働けるならいいんだ。

でもきっとそうじゃないだろう。

環境が変わらないかぎり、特に小さな会社だと、トップが変わらないかぎり、多分ずっと苦しむことになる。

 

仕事を楽しめるよう、心構えを変えてみるのはひとつだろう。

いまと同じ仕事、同じ環境のなかから、楽しみをひとつひとつ見つけていくんだ。

(理屈としては美しいんだけど、正直僕にはなかなか難しい)

 

あるいは仕事は仕事と割り切って、心を殺すか趣味に生きるか。

趣味に生きるならなんにも文句はないけど、いまの君を見てると我慢をつづけていってほしくはないと思う。

 

職場に改善を働きかけていくのもひとつだろう。

気が弱い僕にはなかなか難しいことだけれど。

 

あとはいい環境を求めて転職や独立をするかだ。

独立は状況的に難しい場合が多いけれど、転職なら有力な選択肢のひとつとは言えるんじゃないかな。

 

 

「転職できるかわからない」に

でも君は「転職できるかわからない」と言う。

「なにか専門的なことができるわけでもないし、資格があるわけでもない自分が転職できるかわからない」と。

 

でも、それがわかっているならなおのこと、なにかはじめなければ永遠にその不安は消えないんだ。

「これができます!」と胸を張って言えるようなものを身につけるか、人からの評価や環境改善につながるような資格を手に入れるか、拙くてもとにかく新しくなにかをはじめてしまうか。

僕は資格なんて嫌い(資格に頼ろうとする・頼っている自分が嫌い)だけど、目標にはしやすいし、客観的な評価としてわかりやすいところはある。

 

……ねえ、去年の夏、どうして試験を受けなかったの?

本気で向き合おうとしなかったの?

仕事も忙しいだろうし、君の職場の状況を聞くに、精神的にまいってしまってモチベーションがものすごく削られていくのはわかる。想像できる。

 

でもだからって、職場の不満を言いながら、転職への不安を言いながら、試験に向き合おうともせず、ルーチンみたいになってしまった仕事をつづけていてもきっとどこにもいけない。

君をどこかに連れていけるのは君しかいない。

あえて言うけど、職場を辞めることなんて君が思っているほど大したことじゃないんだ。

君は頑張り屋で責任感が強いから、長くいまのところにいたのはもちろんわかっている。

でもそんなに大したことじゃないんだ。だれかがいないだけで仕事が回らなくなるなんてことはないし、動き出してみたら、働きが意外と評価してもらえることもある。

一歩踏み出すかどうかなんだ。

大きな一歩じゃなくていい。

前に進むのが怖いなら、その場で小さく小さく足踏みをするぐらいからはじめたらいい。

不満や不安があるなら、それを力にほんの少し動き出してみてほしい。

特に転職をするなら、その状況で時間が経てば経つほど難しくなっていくよ。年齢って意外と大きいんだ。

動き出すならいましかないんだよ。僕らの前には「いま」しかないんだ。不満や不安を抱えながらそこに留まりつづけることが、実は一番のリスクなんじゃないかな。

 

偉そうに聞こえたらごめん。でも君のことが心配だ。

からだや心を壊してからじゃ遅いんだよ。

状況次第だからあまり無責任にも言えないけど、ただ辞めて少し休むようでもいいじゃないか。

「辞められない」って自分が自分に強く言い聞かせているだけってこともあるよ。

少なくとも僕は、へたれだから「辞めます」って全然言えなくて、なにかのせいにして、それでもいざ言ってみたら驚くほど肩の力が抜けたことがある。

逃げだってなんだっていいじゃないか。人がどう思うかだって、そんな状態になってまで考えるようなことじゃないんだよ。

責任をだれかに押しつけるような仕事をしていないのなら、みんなわかってくれるよ。

人の目をおそれる気持ち、変化をおそれる気持ち、それを混同して自分を縛る鎖に変えちゃだめだよ。

「そのうちいまより状況が落ち着いたら」って言うけど、多分そんな日は訪れないんだよ。いま決断をして、行動をするしかないんだ。

 

 

いまの職場に不満がある君に

と、親しいたったひとりに向けて書いてみました。

生き生き働くことが偉いわけでも、転職や独立が偉いわけでもありません。

ビジネス界によくある「つねに自分を磨きつづけて輝こう!」的なキラキラ感も、過剰なのは個人的に苦手です。

でもくだらない職場でからだや心を壊さないでほしい。

そしてそんなに不満が強く明確になっているなら、それを変えるためにいま自分にできる小さな一歩はなにか、と何度も問いかけてみてほしい。

もがきつづけるしかありません。

同じもがくなら、自分にとって今日よりいい明日が来るように、もがいてみています。

 

 

 

 

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