こんにちは。めがねロボットの谷口(@khtax16)です。
先日『小規模企業のRPAツールはUiPathとWinAutoMationが候補でいい説』という記事で、NTTデータの「WinActor」のいいところ・悪いところをまとめました。
ただ、前からWinActorの価格を調べると、「フル機能版」と「実行版」というものが出てきて、
「この違いってなんなのかしら?」
と疑問に思っていました。
(私のRPA戦闘力は、ドラゴンボールでラディッツ兄さんが最初に会った農夫ぐらいだとお考えください)
先に価格を書いておくと、これぐらいの違いがあります。
- フル機能版 年90.8万円
- 実行版 年24.8万円
(メーカー希望小売価格。NTTアドバンステクノロジ株式会社のwebサイト参照)
別途記事を書きますが、WinActorと同じく国産RPAツールである「MinoRobo」のハンズオンセミナーに行きまして、この疑問が解けましたのでまとめておきます!
※ 厳密にWinActorで確認したわけではないので、もし誤り等ありましたらご指摘いただけると嬉しいです
目次
フル機能版とは? 実行版とは? WinActor・MinoRoboの価格設定をざっくり図解
私は『【RPA超入門編】RPAとRDAの違い 小規模企業のためのざっくり図解』という記事で、こんな図解をつくりました。
(詳細はリンクをご参照くださいませ)
これがRPA。
これがRDA。
しかし、私がMinoRoboのハンズオンセミナーに参加したところ、どうやらこの2つの中間的なシステムが存在するようです。
フル機能版とは ⇒「命令を作成することができる親」
その「中間的なシステム」とはなんなのか。
WinActorやMinoRoboが言う「フル機能版」というのはどういうものなのか。
この「フル機能版」というのは、
「命令(シナリオ)を作成することができるもの」
を指します。
よりわかりやすく言うなら、「親」にあたるソフト、になるでしょうか。
(MinoRoboでは親を「Maker」といいます)
※ ちなみに、RPAで言われる「ロボット」を、WinActorやMinoRoboでは「シナリオ」と言います
なので、順序で言うと、まず任意の端末にこの親ソフトを入れることになります。
つまり、自社での導入を検討した場合、
フル機能版の約90万円/年はどうあがいてもかかる
ということですね。
(これがないとシナリオがつくれない)
そして、もし複数端末での導入を検討していた場合、
子の数だけ「実行版」が必要
ということになります。
(MinoRoboでは子を「Worker」と言います)
「実行版」の約25万円/年というのは、つまりこの「子の端末への導入」を意味していたわけです。
シナリオの作成はできず、ただ実行だけをするから「実行版」、ということですね。
「実行って言ったってどう動かすの?」
という疑問が生まれた方もいらっしゃるかもしれませんが、私が聞いてきたMinoRoboでは、
シナリオを作成するとアプリが自動生成される仕組み
になっていました。
なので、このアプリを子へ配れば、同じロボットを共有できるわけです。
こんな感じですね。
(「アプリ」という呼び方が正しいかは不明)
そういう意味で、最初のRPAの図解に示したように「ロボットがサーバーに常駐する」わけではありません。
MinoRoboでは「デスクトップ型である」と説明していました。
犠牲にしているものもあるのでしょうが、こうすることで本来の意味でのRPAツールを入れるよりもコストが抑えられる、ということが利点として言えるでしょう。
あくまでおそらくですが、その代わりに、
・PCを落としている間に動かす
・複雑な命令を高速で処理する
ということはできないのではないかと考えられます。
※ やはり考え違いがあればコメントなどでご指摘いただけますと嬉しいです
まとめ フル機能版と実行版の違い
というわけで、国産RPAツールであるWinActorとMinoRoboの、フル機能版と実行版の違いをざっくりと図解してみました。
- 親に入れるのが「フル機能版」(ロボットをつくれる)
- 子に入れるのが「実行版」(ロボットを動かすだけ)
- アプリとして共有することで、同じ操作をすることが可能
というのがざっくりとしたまとめです。
ちなみに、WinAutoMationでもアプリを作成することができるのですが、以前一度試してみたときはうまく起動せず、それよりは安定した処理になりそうな印象は受けました。
私のRPA戦闘力はかなり低いので、だからこそ初心者向けに書けるのではないか、という気が最近しています。
今後も何か判明次第まとめていきたいと思います!
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