こんにちは。めがね税理士の谷口(@khtax16)です。
あなたは「人前で話すことになったけど、どんなスライドをつくればいいのかわからない」と不安になったことはありませんか?
私もちょくちょくセミナーでしゃべらせたいただくことがあるものの、とても百戦錬磨とは言えませんし、突き詰めていけば人の数だけ正解というものがあるはずです。
- どんな内容を話すのか
- 話すときの姿勢は
- どれくらいの間を持たせるのがいいのか
- スライドにどんなメッセージを込めるか
- 視線はどこにやるのがいいのか
などなど、話す仕事というのは慣れれば慣れるだけ課題が見えるもの。
しかしその一方、
どう考えてもこれはダメでしょ
という「万人にとっての不正解」もあるんだな、と先日しみじみ実感しました。
今回はその「絶対にダメっしょ」と言えるものをご紹介し、己の戒めとしたく思います。
目次
こんなスライドは嫌だ! 実際のセミナーであったダメなパワポの例3選
早速ですが、今回ご紹介するのはこの3つです。
・文字を詰め込みすぎ
・スライドショーにしない
・色や装飾が過剰
各事例を適当に再現しましたので、その画像とともに見ていきましょう。
ダメなスライド① 文字が大渋滞を起こしている
まずひとつめ、「文字が大渋滞を起こしている」です。
これは先日参加した、とあるRPAのセミナーで見た事例ですね。
どういうことなのか、実際に見たほうが早いと思いますので、見てみましょう。
・・・文字が多いッ!!
こんな文章をセミナーの最中に出されて読めます?
読んでたら講師の話を聞いてないし、講師の話を聞いてたらとても読めないですよね。
この日のときは、「長いため読み上げませんので、あとで読んでおいていただければ」と講師の方に言われたのですが、
「あとで読む人いる? 時間割いてセミナーに来てるのに、そのうえこんな細かい文章をあとで読まなきゃいけないの?」
と私は思いました。
このブログを書くにあたり、「じゃあ読み上げてくれたらよかったのかな」と考えてみたんですが、
- 講師がこの文章を読み上げる ⇒ スライド上の長文を読むだけのセミナーはやめろ
- 講師は読まずに「あとで読んでね」と言う ⇒ あとで読む人いる?
と、文字を詰め込むことそのものが不正解なんだな、という結論に達した次第。
事例「文字が多すぎ」の教訓
ではどうすればいいのか。この事例から得られる教訓は、
- シンプルであることを追求せよ
- 大事な情報は強調し、せめて起伏を設ける
- 話すだけで済ませる情報と、文字や画像として見せる情報を厳密に区別する
(「見せる情報」はとにかく厳選する)
というところでしょう。
どんなに有益な図やグラフを載せていても、情報が多すぎると見る人の目が「重要な情報」を探し当てられません。
図やグラフを使うときは、あくまで「図やグラフを主役にする」という意識を持つべきでしょう。
ダメなスライド② スライドショーぐらいしてよぉぉぉぉぉ
次の事例は、
お願いだからスライドショーぐらいしてッッ!!
です。
これもとあるRPAセミナー行ったときに、税理士の方がやっていたのですが、画像を見てみましょう。
もうほんとこのまましゃべってるんですよ。
この意味わかっていただけますでしょうか。
PowerPoint(パワポ)やGoogleスライドのようなソフトには必ずスライドショー機能がついています。
スライドショー機能というのは、つまり、作成したページだけをアップにしてくれる機能のことです。
この「スライドショー」の機能を使わないと、左側のスライドの一覧や、上側のリボンなど、よけいな情報が画面に映ってしまいます。
悪い例のまんまですが、せめてそのつくったページだけを見せてください。どうかお願いします。
↓ ページだけを見せる
事例「スライドショーにしてよ」の教訓
これはもう教訓も何も、「スライドショーにする」というただそれ以外に申し上げることはございません。
PowerPointの場合、F5を押すとスライドショーを開始することができます。
(「Shift+F5」で途中のページからスライドショーをはじめることも可能)
RPAみたいな新しいテクノロジーのセミナーで、ショートカットキーも使わずマウスでスライドショーを開始されると、個人的にはすごくげんなりします。
前項で述べたように、つくったページ以外の左側の一覧や上側のリボンなどは邪魔な情報でしかありません。
「見せる情報を絞る」というのは必ず徹底するようにしましょう。
ダメなスライド③ 色や装飾が大渋滞を起こしている
最後の事例は「色や装飾が大渋滞を起こしている」です。
最初の「文字詰めすぎ」だけでなく、色や装飾などにも気をつけたほうがいい、ということですね。
こちらも事例を見てみましょう。
これはもう言いたいことがありすぎるのですが、挙げていくとすれば、
- 色の種類を絞れ
- 黄色の文字は読みにくい
- 無意味なグラデーションは不要
- 無意味に文字を斜めにしなくていい
- スライドでは改行する場所も考えよう
- 変に立体的な装飾をするな
- 見やすいフォントを意識しろ
- 「運命の日は近い」が怖い
というところでしょうか。
ただまあさすがに実際の事例はこんなにひどくありませんでした。
「どうしたらひどい事例つくれるかなあ」と思ってつくってたら楽しくなってきたためで、単なる悪ノリです。すみません。
事例「色や装飾の大渋滞」の教訓
事例は悪ノリでつくったとはいえ、「よけいな文字の装飾」や「色の数が多すぎ」は比較的やってしまいがちな問題のようにも感じます。
よけいな装飾をしないでも、
- 適切に文字を大きくする
- テーマカラーを決め、基本は1色か2色におさえる
- 言いたいことが多い場合、「重要じゃない部分」を灰色にする(薄くする)
といったことで、十分に伝えたいことは強調できるのではないでしょうか。
ちなみに上記の画像の改善事例をつくろうと思ったのですが、「民衆よ」「運命の日は近い」が物騒すぎて文言がそのままだとどうやっても直せませんでした。
まとめ セミナー講師をやるときに最低限避けることをおすすめしたい事例3選
というわけで、人前でお話しするときに「最低限これは不正解と言ってもよかろう」ということとして、
- 文字を詰め込みすぎ
- スライドショーにしない
- 色や装飾が過剰
の3つをまとめてみました。
すべてRPAのセミナーだったのが少し悲しいところですが、どれも実際に私が見かけた事例です。
なお、セミナーで統一してますが、プレゼンでも一緒ですね。
まあとか言いつつ、私も『税理士向けブログセミナー無事に終了しました! 自分らしいブログを書くために大切なこと』でご紹介したブログセミナーのときに黒曜石つけ忘れるというヘマをやらかして、しかも完全にセミナー後に気づいたんですけどね。
黒曜石のようなアイテムは、スライドショーにしたあと矢印ボタンをポチポチしなくてもいいので、スマートに進められておすすめです。
最後に、このスライドの気持ち悪さが個人的になかなかの傑作になったので、もう一度貼っておきます。
話す仕事はなかなか面白く、業界問わずにいい機会になるのでおすすめです。
どんな業界の方であっても、最低限は磨いていきましょう!
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