“ファンメイク”という言葉が好きではない 「もし、少しでも好きになってもらえたら嬉しい」

 

こんにちは。めがね税理士の谷口(@khtax16)です。

 

唐突だが、この100メガでは、「検索して読んでもらう」ことをほとんど意識していない。

 

どちらかというと「自分」というものをさらして、谷口というめがねをかけた人間を「知ってもらって、もし少しでも好きになってもらえたら嬉しい」というささやかな願いを目標にしている。

 

規模や手段の差はあれ、こういう目的でのブログ運営を、インターネット界隈では「ファンメイク」というらしい。

 

が、この「ファンメイク」という言葉はなんとなく好きではない。

なんか偉そうではないか。

そんなことないか。

 

個人的には、「自分に好感を抱いてくれた方」のことを一方的に「ファン」呼ばわりするのは、少々距離感を勘違いしているような印象も受ける。

 

私は「ブログ、面白いですね」とか「RSSリーダーに登録して読んでます」などのことはなるべくお伝えするようにしている(自分が言われたら嬉しいので)が、

「ほほ、聞いた聞いた? こいつおれのファンなんだってよ」

などと吹聴されたら多分私はその人のことをちょっと嫌になる。

 

たしかに面白いと言ったが、「ファン」とまでは言ってないぞ。

とムッとする。

 

書いて思ったが、これは、私のなかで「ファン>面白い」と、「面白いと思う」ことよりも、「誰かのファンになる」ことのハードルのほうが明らかに高いせいなのだろう。

だから「ちょっと面白いと言ってもらえたからって、勘違いするんじゃないぞ」と自分に釘を刺している、という面もある。

 

そもそも「ファン」とは「つくる」ものなのだろうか。

特にフリーランスの人間には、「自己プロデュース力」は必要不可欠のものだ。

この「ファンをつくるにはどうしたらいいか」という自問が、自分の立ち居振る舞いを洗練させる効果もあるだろうから、「『つくる』という意識が大切」という論理も納得はできる。

 

しかし、私には「ファンはつくるもの」というよりも、

「自分を腹蔵なくさらした結果として、好きになってもらえたり嫌われたりするもの」

という意識もある。

 

人間なのだから、昨日まで好きだったものが嫌いになることもある。

「面白いですね!」とあの日伝えてくださった方も、いまは「ちょっとな」と思っているかもしれない。

逆に「こいつの文を読んでるといらいらする」と思っていた方が、いまはちょっと好きになってくれているかもしれない。

 

人間同士なのだからついたり離れたりはあたり前のことだ。

であるのに、「ファン」という言葉を使うと「一度なったらなかなか離れないもの」というイメージに自動的に置き換わってしまう気がする。

 

だからファンという「状態」ではなく、

「いま読んでくれている方が、ほんの少しでもくすっとしたり、胸に響いたり、自分の文章に好意を持ってくれること」

という「瞬間」を、私は目標に置いている。

 

とまあ、ここまで書いておいてなんだが、「ファン」という言葉を使おうと使うまいと結局大切なことは変わらない。

 

大切なことは「発信すること」だ。

それも「自分なりの取捨選択をしながら発信すること」だ。

 

上で「腹蔵なく(心に隠さず)」と書いたが、だからといって「何もかもさらせばそれでいい」とは思わない。

どこまで書くか、何を書かないのか。

当然書かないほうがいいこともある。恥や不安を越えて書いたほうがいいこともある。

正解などないのだから、自分で考え、判断するほかない。

その判断ひとつひとつが、その人を表すひとつひとつの要素になるはずだ。

 

まとまらないが以上である。

めがね。

 

 

 

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<余談>

直前に『検索結果をいますぐ知りたいときは「Ctrl+F」!〔ブラウザ検索小技〕』という記事をアップしたのですが、これは突然「お役立ち記事を最近全然書いてない!」と思い立って簡単に書けるやつをチョイスして書いてみました。

が、「100メガではそういうの気にしないようにするんじゃなかった?」と書いたあとで思い直し、自分への言い聞かせのためにこの話を書いてみたわけであります。

 

RSSリーダーだと多分見られないが、アイキャッチ画像は私の敬愛するポインコさまである。

なんと愛らしい。

 

 

 

 

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