頑張るだけじゃ意味がないけど頑張らないとなにかはできない

 

こんにちは。めがね税理士の谷口(@khtax16)です。

 

唐突ですが、私「頑張る」って言葉が好きなんですよね。

精神的にまいっている方に「頑張って」を言わないほうがいい、という話を聞いてからというもの、ほかの方に言うときは慎重に場面を選ぶようになりましたが、自分のときだとしょっちゅう「頑張りまーす!」とか言ってます。

 

ただこの「頑張る」という言葉、

  • 自分が言うのか他人に言うのか
  • つかう場面(時間軸)

で人に与える印象が変わってくるように思い、自分なりの考えをまとめてみました。

 

「頑張る」という言葉のつかいどころ

 

私、頑張ります!

まず、自分が使うとき。

自分が「頑張る」と自分に対して思う、あるいは他人に対して「頑張ります!」と言う。

 

これは、

  • 自分を奮いたたせるための言葉
  • 他人に対しての「手を抜かず、油断せず、懸命に取り組みます」という決意表明

という面があるのではないでしょうか。

 

『「やりたくないことリスト」ではなく「やらないことリスト」!書き出して毎日見直してみる』でも書きましたが私は決意表明が好き(自分に対しても他人に対しても)なので、これは全然アリです。アリというか好んで使っています。

 

 

 

「私、頑張った」「頑張りましたよ!」はダメ

一方で、自分が頑張ったときに「私頑張ったよ!」と周囲にアピールすることには意味がありません。

なぜなら周囲の人間に関係があり、評価の対象となるのは基本的に「結果」だから。

 

努力(頑張り)というのはおそろしいもので、正しい方向の努力と誤った方向の努力というものがあります。

たとえば大事なプレゼンを任されたときに、パワーポイントのアニメーションを異常に凝って中身がお粗末なものをつくったとしたら、

「いや、多彩なアニメーションより見せ方をもっと勉強しなさいよ」

と思われてしまうでしょう。

 

こんなときも本人からすれば「こんなに頑張ったのに!」と思ってしまうことがあります。

「頑張った」は本人の気持ちの問題であって、結果には影響がありません。

しかも努力というものはすぐにずれてしまうため、自分で努力の方向性をチェック・修正しつつ、目的や成果がどこにあるのかを常に頭に入れたうえで努力する必要があるでしょう。

 

 

 

「頑張ったね」はやさしい言葉

ただ、他人(自分以外の人)に対して「頑張ったね」とその努力をねぎらうことは、私は思いやりの一つと言ってよいと考えています。

基本的に評価の対象となるのが「成果」であればこそ、その努力の部分に目をつけて「頑張ったね」と言ってあげる。

 

これは特にパートナー(妻や夫、恋人)や家族のような近い間柄であればこそ、この声かけは大事だと思っています。

一歩そとに出れば努力部分だけをほめてもらえることはそうありませんので、だからこそ家庭内でぐらいはそう言ってもらえると、「また明日から頑張ろう」と思えるというものです。

 

これが部下や後輩の場合であっても、「頑張ったね、よくできてた。そうしたら次からはここを気をつけてみようか」などと伝えることでやわらかく、反発の気持ちを抱かれることなく成長を促すこともできるでしょう。

(甘いだけ、優しいだけ、と混同しないよう配慮は必要ですが)

 

 

 

「もっと頑張れば?」はきつい

冒頭で、精神的にまいっている方に「頑張って」を言わないほうがいい、と書きましたが、私はこれは場合によると思っています。

本人がやる気で「やってやるぜ!」と叫んでいるときに「頑張って!応援してるよ!」と声をかけるのは、お互いの気持ちが一致しているのでなんの問題もないでしょう。

 

このお互いの気持ちが一致しているかが重要で、人に対して言うときはしばしばこのずれが生じることがあります。

本人が、

「頑張っているつもりで、それだけじゃダメなのはわかっているけど、どうしたらいいのかわからない」

と苦しんでいるときに、無配慮に「頑張って」というのはたしかに本人を苦しめてしまうと思うのです。

 

これはその本人が「明るい人だから大丈夫」という問題ではなく、表面上どうこうというより実際どんな心持ちなのかが重要なので、だからこそ相手の心情を慮ることが重要です。

 

 

 

 

まとめ

というのをまとめると、

  • 自分 ⇒ 現在・未来の努力を決意表明として言うのは◯、過去の努力をアピールするのは×
  • 他人 ⇒ 現在・未来の努力を無配慮に煽るのは×、過去の努力をねぎらうのは◯

と自分か他人かでよしあしが真逆になるのはなかなか面白いと書きながら思いました。

 

私は、よく言われる、

「努力した人間がみんな報われるわけではない。ただ成功した人間はみんな努力をしている」

という言葉に納得していて、タイトルでも書いたように「頑張るだけじゃ意味がないけど頑張らないとなにかはできない」と思っています。

 

一方で、論理的に正しいかと感情の問題は別だとも思っているので、言葉についてはもっと考えつつ使っていければと。

というわけで今日も頑張ります!

(ちなみに「頑張る」も「がんばる」も両方好きです)

 

 

<広告代わり>
「役に立った!」「ニヤニヤした」など、もし「こいつ応援してやろうかな」という菩薩のごときお心が芽生えましたら、Amazonか楽天でお買い物するときに、下のリンクを踏んでからお買い物をしていただけますと私にジュース代なんぞが入ります。とても嬉しい。(なぜかメガネの検索画面が出てきますが無視してお好きなものを!)
▷Amazonでお買い物
▷楽天市場でお買い物