私は、とある穴をほじくられまさぐられ、生まれたままの姿を世間にさらした

 

 

ごきげんよう。いかがわめがねの谷口(@khtax16)である。

 

もしタイトルを見て思わず開いてしまった方がいたとしたら、まずは己のいかがわしい心を反省していただきたい。

 

「とある穴」といって何を想像したというのか。なんといやらしい。当ブログにいかがわしい話が頻出するとはいえ、「とある穴」で「えっ、またこいつなに書いてんの?」と思い込むのは早計の極みと断じてもよかろう。

 

「穴」というのは「耳の穴」のことである。

 

この耳の穴をほじくってもらう、いやほじくっていただくという貴重な体験をしてきたため、書き残しておきたい次第である。

 

耳の穴ほじくられ体験記 私、きれいになりました!

私が行ってきたのは、東京は恵比寿にある「イヤーエステBONITABONITO TOKYO」さんである。

 

「なぜそもそも耳掃除に?」

という疑問もあるからしれないから一応書いておくと、耳垢が難聴の原因になることがある という話を聞いて「こわっ」とびびったためである。

 

なまじ耳掃除をして、耳かきや綿棒を奥まで突っ込んでしまうと、逆に耳垢を押し込んでしまうことになり、それが積もり積もって塊となり耳の通りを塞いでしまう、ということらしい(ざっくりです)。

耳にはもともと自浄作用があり、奥に自然とできた耳垢は排出しようとするから、へたに奥まで取ろうとしないほうがいいのだそうだ(うろ覚えです)。

 

今回インターネッツでそのような話を耳にしたのだが、そうなりやすい特徴に私がバチコンはまっていたので、心配性の私は不安になった次第。

耳鼻咽喉科に行けば、専用の用具で奥の耳垢を取ってもらうことも可能、という情報までを得た。

 

ただ困ったのは、私が現状聞こえにくくもなっていないこと で、ものすごく小心者の私は、

 

「先生ぇ、特段聞こえにくくなってもおまへんのやけど、いっちょ奥の特大耳クソとってもらいまひょか!!」

 

というノリで耳鼻咽喉科に行くことができない。

 

「病院は何か不調が出たときに行くもの」という認識のある私は、「不調が出ていない状態で行くと、私のせいで不調があって困ってる人が一巡遅れてしまうのも申し訳ないし、お医者さまから『なんでこいつ来たん?』と思われてしまうのじゃなかろうか」と不安になり、とてもじゃないが耳鼻咽喉科には行く気になれなかった。

 

そんな弱音を家でポツリと漏らすと、さすがは最愛の妻。

「そういう耳掃除してくれるお店があるって聞いたことあるよ」

というすばらしい助言をしてくれた。

 

そこで「東京 耳掃除」みたいな検索をしてたどり着いたのが上述の「イヤーエステBONITABONITO(ボニータ・ボニート)」さんである。

 

「病院じゃないほうが逆に行きやすい!」と膝を叩いた私はその勢いでWeb予約を申し込んでいた。

(Web予約があるところもすばらしい)

 

 

「東京 耳掃除」で検索するといやらしい膝枕的なお店も出てくる

しかし検索してわかったのだが、どうやら「耳掃除」には2種類ある、ということである。

 

ボニータ・ボニートさんは、カメラで耳の奥を撮影 しながら、奥のほうにある耳垢を取ってくれるサービスを提供している。

1つはこのような専門的な技術を持つお店である。

 

もう1つは かわいい女の子に膝枕をしてもらいキャッキャウフフしながら耳掃除をしていただくお店 である。

 

「リラクゼーション」と称していたが、なんというとんでもない、いやらしいサービスなのか。

私はリラクゼーションの予約を完了しそうになっていたことに気がつくと、己の指を懸命に抑え込み、震える手で専門的なほうのボニータ・ボニートさんを予約した。

 

 

あのとき私の理性が勝っていなければ、私は耳の奥まできれいにしてもらうこともなくただキャッキャウフフしてもらい鼻の下を伸ばすだけで終わったであろう。

自分で自分をほめてあげたい(名言の低次元な使用法)

 

 

恵比寿の「イヤーエステBONITABONITO(ボニータ・ボニート) TOKYO」体験記

もともと自分用にメモしようと思っていたら、予想外にボリュームが出て「ブログで書くか」と方針転換をしたため、写真など撮っておらず申し訳ないがひたすら文字で進めていく。

 

そうしてWeb予約をしたボニータ・ボニートさんであったが、恵比寿駅の改札を出て5分程度で行けた。

ホームページに掲載されている道順の写真が非常にわかりやすく好印象である。

 

予約時間ちょうどに伺うと、どうやら居住用のマンションの一室を店舗にしているらしい。

中はかなり薄暗く、仕切りの多い広くはない部屋で、きれいなお姉さんが受付をしてくれたので「すわお店を間違えたか!?」と焦る。

 

BGMとして、なぜか流れていたのがスタジオジブリの映画『耳をすませば』でも用いられていたカントリーロードであった。

インストゥルメンタルといえばいいのか、あの歌のない音楽だけのやつだ。

たぶんジブリのサウンドトラック的なやつだと思うが、カントリーロードが終わったあと1曲挟んでまたカントリーロードが流れた気がする。

名探偵コナン君と「メガネ」という唯一無二の共通点を持つ私が名推理をするに、オーナーがよっぽどのカントリーロード好きなのに違いない。

私も好きだ。

このカントリーロードのおかげで、「すわお店を間違えたか!?」と焦っていた私も、「落ち着け、いかがわしいお店でカントリーロードが流れるはずはない」というこれまた名推理により落ち着きを取り戻すことができた。

 

コートを脱ぎ、受付前のソファに座ると、渡された「医療行為になるのであんまり耳の奥まではできませんよ(うろ覚え)」的な注意書きのある紙に署名する。

紙を返すとすぐに呼ばれ、薄暗い明かりに照らされたお姉さんがほほえみ、カーテンを開けて招き入れてくれた。

仕切りの中は狭く、中心にマッサージチェアのような大型の椅子が据えられ、目の前には小型のテレビがあった。

どうやらこの画面に私の穴の中が映るらしい。

お姉さんに促されてマッサージチェアに座ると、お姉さんが怪しく笑った。

 

「こういうお店、はじめてですか?」

 

お姉さんの笑みに私はごくりと唾を飲み、ゆっくりとうなずく。

 

「ふふ、すんごい大きいのが出ちゃったらどうします?」

 

聞きようによってはセクシーともとれなくはないひと言であるが、個人的には結構本気でそれを懸念しているから来ているのである。

狼狽した私は「ふふ、大きくなったのをお姉さんにきれいにしてもらうのが楽しみで来たんですよ」といったような返しもできず、

「ふへっ。それは、なんとも、恥ずかしいですなあ」

とウィットもクソもない、うだつの上がらないおじさん風の返事しかできなかった。

 

こちらのお店の面白いところが、耳をほじるお姉さんと、ほじられる私とが、同じ画面を見ながら状況を把握できる点にある。

内視鏡みたいなカメラで耳の中を画面に映し、ほじられながら一緒に見ることができる、と言ったらよいか。

 

なので、もし本当にすんごい大きい耳垢が出てきたら、わりと冗談にならないレベルで恥ずかしい。

(お姉さん的には慣れているので何も感じないだろうが)

 

で、実際にカメラに映してみて安心したのが、見た目には思ったほど詰まっていなかったことである。

正直耳垢がてんこ盛り、「特盛いっちょうお待ちぃ!」みたいな状況だったら恥ずかしすぎて死ぬと思っていたが、取ったあとも聞こえに変わりはなかったし、33年間なんらの処置もしてこなかったわりにはまあ通常といってよいのではないか。

これは先述したとおり、自分で奥まで耳掃除をしないようにしていたことがよかったらしい。

(かなり昔にそういう情報を聞いたことがあったので、見える範囲にとどめるよう注意していた)

 

とはいえ、実際に取りはじめるとまあ取れること取れること。小気味よい、といってよいほどだ。

ものとしては、長めの綿棒のようなものを使っていた。

先に特殊なローションを塗っているらしく、まったく痛くないのだが、ゆっくりと肌の表面をなぞると面白いほど耳垢が綿棒に付着する。

 

取られながら会話もできるので、

「こんなに取れるものなんですね」

と驚くと、

「ふふ、面白いでしょう」

とお姉さんが怪しく笑う。

 

と、実はここまでで言っていなかったことがある。

カメラで耳の中を映してもらった際、私は2つのことを思った。

 

1つは先に書いたように、「耳垢がてんこ盛り状態じゃなくてよかった」ということ。

もう1つは

 

「おれの耳毛の量ハンパないんですけど! ジャングルなんですけど!!」

 

である。

 

 

踊るように耳毛を飼い慣らすぼくら

これはもう万人がそうであると信じたいのだが、

われわれは耳の奥に大量の耳毛を飼い慣らしている

という事実を主張しておきたい。

 

それはかわいらしいあの人も、イケメンなあの人も例外ではなく、私の愛する妻でさえも同様である(多分)

 

実際はカメラで拡大しているので、抜けたのを見せてもらったら本当に産毛みたいな長さなのだが、カメラで見るとほんとびっくりする。

 

耳毛だけ原始人になったみてえ。

 

と私はマッサージチェアの上で身悶えしたいほどに恥じ入った。

 

せっかくお姉さんに大量の耳垢を見られる危険性は回避できたのに、あるいはそれ以上に恥ずかしいかもしれぬ大量の耳毛を見られたのだ。

 

お姉さんに

「おまえの母ちゃんでーべそ!」

と同じノリで

「おまえの耳毛はジャーングル!」

とからかわれたら多分マッサージチェアの上で泣き出していただろう。

 

聞くと「お若いので少ないほうですよ」と言ってくださったが、真実はようとして知れぬ。

(ご年配の方だと、ひょろっと長い毛が生える感じで耳毛がのびる方もいるらしい)

 

ちなみに、ボニータ・ボニートさんではこの耳毛をカットしてくださる

 

なんという神サービスなのか。

いま、私の耳毛はかつてないほどに爽やかである。見せて回りたいほどだ。

(ただ1カ月ぐらいしたら似たような長さになってしまうらしい)

 

 

耳掃除のYouTube動画もあるよ! 自分で検索してね!

耳掃除、そして感涙の耳毛カットが終わったあとは、耳ツボを押したり軽くマッサージをしたりしてくれる。

私は耳掃除のことしか調べずに行ったので、「あ、マッサージもあるんだ」と驚いた。

 

これが「ベーシックコース 45分」で、初回のみ5,000円 だった。

通常は7,000円で、2019年1月からは初回6,000円になってしまうらしい。

(なので12月中に行った)

 

ご興味ある方はぜひ。大阪と和歌山にもある。私としてはとても満足できたサービスだった。

そんなに頻繁に行く感じが(私は)しないので、なにかしらの宣伝となれば幸いである。

 

実際に耳掃除に興味が湧いた方は、YouTubeで「ボニータ・ボニート」とか「耳掃除」で検索してみるといい。

 

実はここに埋め込みで動画を貼ろうとしたのだが、正直かなり閲覧注意画像 なので自重した。

 

たぶん動画を見てみたら、私の耳毛のくだりが決して大げさではないことがわかるだろう。

 

なお、ボニータ・ボニートさんはYouTube経由でお客さんが来ることが多いらしく、お姉さんから

「YouTube見て来られたんですか?」

と聞かれた。

 

私は、「いえ、『東京 耳掃除』みたいなので検索してきたんですよ」と答えたが、なぜか

「いや、検索したらボニータ・ボニートさんのほかに、女の子が膝枕してくれるサービスが出てきましてね。僕が求めているのはそういうのじゃないんで、膝枕はちょっと違うよな、別に女の子との触れ合いを求めてるわけじゃないよなと、そう思っていたらこの、ボニータ・ボニートさんの専門的な技術に惹かれましてね、純粋にただただ耳掃除をしていただきたい、そうした思いでこちらに来ました」

と、聞かれてもいないのにペラペラと早口で言い訳する浮気男みたいな感じになった

 

現場からは以上である。

(なぜこの話でこんなにも長文になるのか理解に苦しむ)

 

 

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