こんにちは。めがね税理士の谷口(@khtax16)です。

 

突然だが、税金には「地方税」というものがある。

 

税金はものすごく大ざっぱに分けると、

  • 国税
  • 地方税

というものに分けることができる。

 

事務所webサイトの『国税と地方税の違い(超入門編)』という記事なんかで書いたことはあるのだが、国税というのは「所得税」「法人税」などのものが該当する。

対して地方税というのは、「住民税」「事業税」「固定資産税」というようなものが該当する。

 

で、すべてではないのだが、私はおおむねこの「地方税」というものが嫌いである、

上に挙げた例だと「住民税」「事業税」が特に該当する。

 

なんでかと言うと、

  • 国税との統一性が無駄にないこと
  • 地方税が提供している電子申告のソフトである 「PCdesk」というものがイカレポンコツソフトであること

という理由による。

 

 

なぜ地方税は国税と足並みを揃えないのか

「国税との統一性が無駄にないこと」と書いたが、これはどういうことなのか。

代表的なのは、所得税の計算をするときに使う、

  • 基礎控除
  • 生命保険料控除

などである。

 

この基礎控除、所得税では一人あたり「38万円」という金額が定められているのだが、住民税ではなぜか「33万円」になる。

所得税よりちょっと低いのである。

(2018年2月現在)

 

生命保険料控除については、所得税では「最大12万円」が認められるのに対して、住民税ではなぜか「最大7万円」になる。

 

この基礎控除が違うせいで、たとえば配偶者控除にも住民税版がもちろんあるのだが、

  • 控除される金額は基礎控除に合わせて33万円
  • 配偶者控除が適用されるかを判定するのは38万円

というキテレツな現象が起きる。

(判定の金額が38万円なのは2017年までで、2018年以降は上がる)

 

なぜこういう違いがあるのかは、多分財源の問題なのだろうけれど、金額が違う、つまりまったく同じ制度になっていないということは、それを把握する人間が別途必要ということである。

 

たとえばこういうところがまったく所得税と同じで、税務署にのみ申告するような方式であれば、市役所や県税事務所に税金の質問が来ても「税金のご質問は税務署でお願いします」という回答をすることも可能である。

つまり市役所などに税金に詳しい人間・税金を処理する人間を置く必要がなくなる(その人件費を税金で負担する必要がなくなる)、ということではないか。

人手不足の時代なのだから、そんなところに人員を割くのは日本的に損失なのではないか。

 

「そうすると税務署に負担が集中してしまうのでは?」という疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれないが、日本の税制はやたらに複雑なせいでもともと税務署はいろいろ質問を受けているし、対応の体制もそれなりには整えている。

地方税の質問が市役所などに来るのは、制度が国と地方とで中途半端にずれていて、「地方税申告書」などを送りつけたりするせいなのではないか。

つまりもっと制度がシンプルなら生まれる必要のなかった質問が生まれている、というような気がしている。

 

 

法人税も税務署にのみ申告をして、勝手に配る方式にすることはできないのか

法人税は現在、

  • 国(税務署)
  • 都道府県
  • 市区町村

という3箇所に申告したり、届出を提出したり、税金の納付をしたりしている。

(東京23区は2箇所)

 

これ、私が熱心に勉強しているわけではなく、無学なせいかもしれないが、ほとんど同じ内容の書類をわざわざ3箇所に出させる意味はないのではないだろうか。

 

上にも書いたとおり、知識を持っている人を用意・教育するコストや、授受や管理をする人のコストがかかっているわけである。

しかも提出する会社側の経済的損失にもつながっている(中小企業だと税理士事務所が肩代わりしていることも多いが、まったくもって生産性のない行為であることに違いはない)

 

たしかに法人は個人より書類に厚みが出るので、

「よくわかんないけど法人のほうが手間がかかってるんだな」

感を出せはするのだろうが、それってまったくサービスとして本質的ではないのではないか。

 

せめて消費税のように、1枚の申告書や届出書で地方税を兼ねる形式にして、役所側で勝手に情報を共有してもらえないものだろうか。

消費税は「消費税」と簡単に表現されることがほとんどだが、厳密に言うと「消費税(国の分)」と「地方消費税(地方の分)」という2つの税金から構成されている。

じゃあやはりその「地方消費税」を誰かが把握していなければならないかというと、私はこれまでお客さまから「地方消費税」だけを抜き取った質問をされたこともなければ、役所に地方消費税のみの質問をしたこともない。

 

勉強や計算のうえでは知っておくことが必要なのだけど、それは「住民税」のように別途必要なコスト、とまで言えるものではない気がする。

つまり「消費税のほうが仕組みとしてうまくできている」ように感じている。

(感覚値で恐縮ですが)

 

「とにかく生産性さえ向上させておけば世界がハッピーになる!」

という主張をしたいわけではまったくないが、この「3箇所にほとんど同じ内容の書類を出す」「わざわざ3箇所に納付の手続きをする」ことが、なんの生産性も創造性もない行為であることだけは確実ではないか。

税務署に出す書類に、ちょっと書く項目を増やせばそれで解決するのでは。

どうかできるところは簡素化してもらえませんか。

 

※ 固定資産税などの国税とかぶってない税金まで否定するものではございません

 

 

「PCdesk クソ」というワードで検索しようとしたあの日

また、地方税の電子申告のことを「eLTAX(エルタックス)」という。

(国税の電子申告は「e-Tax(イータックス)」)

 

多分地方税でも「電子申告しましょう!」と呼びかけているように記憶しているのだが、そのわりに電子納税ができる市区町村が少なかったり、市区町村によっては固定資産税が受け付けられなかったりする。

 

まあその電子納税とかは、住民税などを上記のように1つにまとめられればそれでもう解決してしまうのだけれど、eLTAXは

PCdesk(ぴーしーですく)

という「これで電子申告してくださいねー!」というような趣旨のソフトを作成・配布している。

 

で、まあ、タイトルのとおりなのだけれど、このPCdeskというのがクソイカレポンコツソフトなのである。

 

いやブログであまり強い言葉を使わないほうがいいことは承知しているのだけれど、もう「イカレポンコツソフト」としか形容しようのない出来なのである。

 

操作性、ソフト起動時の余計なメッセージ、長すぎるバージョン確認、長すぎるアップデート、エラーが起きる頻度の高さ、デザイン……………

 

ありとあらゆる面でほめるべき点がない。

デザインはまあ、国のe-Taxソフトのほうもひどいものだけれど、「わかりやすさ」という点ではがんばってはいる。

ブラウザ版や、確定申告書等作成コーナーのようにいろいろ展開しているし。

 

ただPCdeskはもう本当にほめる点がない。

動いた!えらい!

ぐらいの赤ちゃんにかける声かPCdeskにかける声か、というレベルである。

「PCdesk クソ」というワードで検索し、同じように感じている人のブログを見て自分を慰めようと考えたことは一度や二度ではない。

 

いまは大丈夫っぽいが、以前は「利用者ID」というアカウントのようなものを取得するとき、Java実行環境(JRE)をeLTAX側の仕様に合わせる必要のある時期があった。

まあ多少古いバージョンなら「お役所仕事だししかたないか……」という感じだったのだけれど、これがいつまで経っても更新されない。

たしか当時Javaの脆弱性が話題になっていた時期である。

いつも最新バージョンにアップデートしたうえで、アカウント取得のときはバージョンを戻す、ということをしていたのだが、面倒だしセキュリティの問題もあるしで、いい加減腹に据えかねてeLTAXへメールで問い合わせたことがある。

 

メ「Javaの最新バージョンへの対応はされないのですか? セキュリティの問題があるので少々困るのですが……」

 

eL「申し訳ありません。対応中です。ただeLTAXについてはセキュリティを確認したうえで提供しております」

 

メ(いやeLTAXの話じゃなくてJavaの話をしてるんだけど)

 

みたいなこともあって、私の中の「PCdeskイカレポンコツイメージ」は、「eLTAXイカレポンコツイメージ」へと印象が深化することとなった。

(Javaについて私の認識が正しくなかったらeLTAXさんすみません。ただPCdeskはイカレポンコツソフトです。それだけは言わせてください)

 

 

 

おわりに

というわけで、地方税についての悪口を縷々(るる)申し述べてみました。

 

これはもともと、たしかかなり前にあるパイセンと飲んでいて、

「PCdeskはひどすぎますよね。ポンコツ界のレジェンドですよ」

と管(くだ)を巻いていたら、

「それ、ブログに書いてよ」

みたいな流れがあったので、ふいに思い出して書いてみた次第です。

(こんな全力で悪口を言う記事になってしまい、万が一何かに巻き込んだら申し訳ないのでお名前は秘します)

 

あと「弥生会計オンライン」への悪口も書こうかなと思っていて、でも書く前にきちんと検証してからのほうがいいかな、と思いまだ保留にしています。

検証した結果「これもイカレポンコツ、いや、さすがにレジェンドと肩を並べるには早い。『そこそこポンコツ』だな」という認定となった場合には、会計ソフト業界の発展を願って改善要望を書き連ねたいと思います。

 

まあブログだけ書いててもしょうがないし、この記事のためにeLTAXのwebサイトを見たらちょうどアンケートを実施していたので、改善要望など思いつくかぎり送らせていただきました。

ほんと業界全般のソフト力が低すぎるので、健全な発展をお祈りしております。

 

あと地方税はほんとなんとかしてください。

無理なのかなー。あのいくつも似た内容の書類を出したり納付したりってほんと無駄だと思うのですけれど。

できないとしたら、何が原因なんだろうか。

 

 

 

 

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