とても大変だけど本当にすごい!! 「大変」を多用しがちな方に

 

こんなタイトルにしておいてなんですが、何かすごいことがあったわけではまったくないため、タイトル詐欺と罵られたら動揺なく受け止めたいと思います。

今回メールで「大変」という言葉を多用してしまいがちな方に向けて、私なりの代替案をまとめてみました。

 

「大変」が大変多いわたくし

わたくしブログも長めなんですが、メールも長いので、そこは反省しなければならないと、常々「いかに短くするか」に苦心しています。

でもあんまり短いと、そっけない・冷たい・怒っているかのような、メールになってしまうこともあるので難しいですよね。

そしてそのほかの癖として、「大変」という言葉を使うことが多いのです。

 

例文

  • 大変お世話になっております。
  • 大変お世話になりました。
  • 大変勉強になりました。
  • 大変参考になりました。
  • 大変助かりました。
  • 大変ありがたいです。
  • 大変恐れ入ります。
  • 大変恐縮ですが、
  • 大変ご迷惑をおかけしまして
  • 大変申し訳ございません。

 

と、大変って汎用性が高いため、結構なんにでも使えます。

なので、最悪の組み合わせ方をすると、

「大変ご面倒をおかけしまして大変恐縮しておりますが、○○様が大変な力作を送ってくださったおかげで大変な成果を上げることができました。大変ありがとうございました」

のように大変まつりが開催されてしまうことがあります。

 

とても大変が多いので本当にすごく心から悩んだ

まあ正直全然悩んではいないのですが、自分でも多いなと思い、分散させる方法がないか探してみました(昔の話です)。

 

とてもとすごく

そこで使うようにしたのが「とても」と「すごく」です。

言語って感覚が大きいので、必ずしもご賛同いただけるとは思わないのですが、親密度・砕けた感じを★の数であらわすと、

  • 大変  ★
  • とても ★★
  • すごく ★★★

のようになる、というのが私の考えです。

わかりやすいように例文を1つ置き換えてみます。

 

大変勉強になりました

を置き換えると、次のようになります。

  • とても勉強になりました。
  • すごく勉強になりました。

 

たとえばなんらかの勉強会に参加して、お礼を言うときに、

 

「大変勉強になりました。ありがとうございます。」

だとやや硬い(儀礼的な)感じがするのに対し、

 

「とても勉強になりました。ありがとうございます。」

だと少しやわらかさが出るんですね。更に、

 

「すごく勉強になりました。ありがとうございます!」

とすごくにしてビックリマークをつけちゃったりすれば、ますます親密さが増して、「ああ、喜んでもらえたんだな」と感じてもらえそうな気がします。

 

砕けすぎることもある

ただ親密さが増すということは、同時に礼儀正しさが失われるということでもあります。

 

たとえば取引先へ営業に行ったとして、

「御社の製品には大変優れた要素が3つあります。1つめは……」

などと導入で製品をほめるべきところ、

「御社の製品すごくいいです!どことはいえないけどもう最高!そこにうちの製品を組み合わせたら、もっと最高!」

とか言えば出入り禁止になってもやむなしでしょう。

(これはこれで気に入られることもあるかもしれませんが)

 

言うまでもないことですが、時と場合によって使い分けましょう、ということですね。

 

本当にと心から

ただとてもとすごくは

  • ありがとうございます。
  • 申し訳ございません。

など、お礼や謝罪には付けられません。

 

場合によっての適不適が更に分かれるのですが、そういうときの選択肢として、「本当に」と「心から」を増やしました。

 

お礼

まあ上の例文のように「大変ありがとうございました」とする方はそれほどいらっしゃらないと思いますが、これも置き換えると、

  • 本当に、ありがとうございました。
  • 心から御礼申し上げます。

となります。

 

「本当に」は、すごくと同じく、親密さをあらわしたいときにつかうと効果的、というのが私の考えです。

ただ単に「ありがとうございました」より、「本当に、ありがとうございました」としたほうが、心がこめられているように感じます。

 

また、「心から」をつかうときは、例文のように別の言い回しにすることで、丁重さを出せますし、バリエーションも増やせます。

 

お詫び

「大変申し訳ございません」を置き換えると、

  • 本当に申し訳ありません。
  • 心からお詫び申し上げます。

となります。

 

特にお客さまや取引先など、外部に対してお詫びするときは原則として「本当に」を使うべきではありません。

使うとしたら、たとえば社内で何か軽微なミスをしてしまい、

  • 「申し訳ございません」だと重すぎるし、
  • 「申し訳ないです」だと軽すぎる、

というときの、選択肢の一つということになるでしょう(※)。

 

「心から」はお礼と同じく丁重さを出せますし、一つのメールの中で何度か「申し訳ございません」という単語が出ているときに、一番大事な部分で使用できます。

 

(※)お礼やお詫びに限らず、「大変」みたいな便利さであらゆるところに「本当に」を使うと、語彙のない、あほの子のごとき文章になるので気をつけましょう。

 

 

まとめ

というわけで、「大変」をつい多用してしまう方は、場面をわきまえつつ

  • とても
  • すごく
  • 本当に
  • 心から

に置き換えてみたらどうでしょうという話ですね。

 

土日は非公式的な扱いで、どうでもいい話や税理士事務所向けの話をしていこうと試験運用中なのですが、この駄文に2,000文字以上を費やしたわたくし。

読んでくださった方には本当に申し訳なく、とても顔向けできず、非常に激しく震えながら大層大げさに膝をつき、至極ゆっくりと腰を曲げ、はなはだしく泣き声をわめきちらしつつ、すごく禿げ上がったおでこをすこぶる強く地面にこすりつけて心からお詫び申し上げます。

 

 

 

 


読んでくださってありがとうございました

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