いかがわしいデータと両手いっぱいの夢をフォルダに詰め込んでいたあのころのこと

 

 

ごきげんよう。むっつりめがねの谷口(@khtax16)である。

 

理論上は全世界に公開しているこのブログというメディアで、大変お恥ずかしいことであるが、以前私は

『いかがわしいサイトを見るならシークレットウィンドウで! 便利な小技3つをご紹介』

という記事を書いた。

 

この記事の内容を簡単にご説明すると、つまり、

「いかがわしいデータをPCに入れとくと危険だぜ! 検索履歴や予測変換からバレる危険性もあるのだぜ! シークレットウィンドウを活用して積極的に証拠隠滅していこうぜ!」

という 中身スッカスカの記事 であった 。

 

33歳にもなって大変お恥ずかしい。

 

この記事にも書いたが、私は男三人兄弟の次男であるため、ひとり暮らしをするまでは家族共用のパソコンを使っていた。

共用のパソコンというのは、つまり、いかがわしい画像や動画を家族に見られるおそれがある ことを意味する。

 

男三人だから、まあ、バレたところで「へへ、うちの弟はこういう趣味なのか、やっぱ兄弟だな」と思われる程度で済むかもしれないが、むっつりすけべ日本代表を自称する私としては、兄弟ではあっても自分のそうしたいかがわしい趣味なんぞは隠しておきたいほうである。

 

私がプロフィールで使っている写真をあえてここに載せておきたい。

 

 

ほらほらほら写真だけは爽やかでしょう!(自分で言うな)

 

爽やかな人間はいかがわしいことなんておくびにも出さない。むっつりすけべだとか自称したりもしない。アイドルが「私はトイレに行かない」と強弁、もとい夢を築くのと同じことである。

 

同じことであるからして、私もやはり 今後いかがわしさからは積極的に距離を置いていきたい

 

そのため、今回は、私が昔共用パソコン時代に使っていたフォルダ名の話 をすることとする。

 

しばしお付き合い願いたい。

 

いかがわしいデータと両手いっぱいの夢をフォルダに詰め込んでいたあのころのこと

上記のとおり、私は昔家族共用のパソコンを使っていたため、そのとき兄のいかがわしい検索履歴を見たときの反省から

「検索履歴を残しておくことは自分にとっても家族にとってもよくない」

という結論に至った。

 

そのため、シークレットウィンドウにして検索履歴をそもそも残さないようにいまは工夫しているのだけれども、たしか私の高校生当時にはこのシークレットウィンドウのような機能がなかったのではないかと記憶している。

(めちゃくちゃうろ覚えですけどWindows98とかたしかそのぐらいの時期。知らなかっただけかもしれません)

 

そのため、当時の私は、

1.いかがわしい検索をする

2.ひと仕事終える

3.パソコンから離れる前にひとつひとつ検索履歴を消していく

といったことを、手間を惜しまず、まるで職人のようなひたむきさで遂行していた。

 

これがなかなかおもしろいもので、このような単純作業にも熟練度というものが存在する。

 

当時はURLを見ていかがわしいサイトか否かを判断していたわけだが(わかりやすく言うとURLに「ero」みたいな単語が含まれているものを消していく)、最初はいまいちわからず

「あれ、これだっけ。やべまた開いちゃった」

「あ、前に見たやつ消せてなかったじゃん。。」

みたいなことをくり返していた。

 

が、時間が経つにつれ

「む、これは我が検索したいかがわしいサイトだ。消しておこう」

と瞬時に判断できるようになっていた。

 

また、検索するときも、いまでいうまとめサイトみたいな起点となるサイトを決めて数を絞り、「あとで消しやすいかどうか」みたいなことも考えながら素材探しをするようになっていた。

 

いま考えると、当時の私が 自分が検索した履歴は消すのに兄弟が検索したのであろう履歴は消さずに残していた のはなかなかどうしてふしぎである。

(いえ、作為のあとが残るのもそれはそれで不自然かなあと思ったわけでして。。)

 

 

なのでまあ検索履歴についてはいいのだけれど、当時はインターネット回線も遅かったはずなので、そのときの気分によっては ダウンロードしたデータをどうするか、という問題も出てくる。

 

もちろん削除してしまうのが一番問題が起きない。

 

それはわかっている。データを消してしまうわけだから、誰にバレようはずもない。

(私が「ごみ箱のデータも消さないとまずい」ことを学んだのはこのときである)

 

それはわかっているが、あえて、ここで強く申し上げると、

「これはッッ!!!」

と思うようなものがときどき出てくるのが世の常である。

 

「これは消せないッッ!! 何度か見たい!!!」

 

と思うようなものがときどき出てくるのが世の常というものである。

 

 

ときどき出てきた私はどうしたか。

男性諸君はおそらくご経験があろうが、特に気軽に何度もダウンロードできなかった当時、わかりにくい場所にダミーのフォルダをつくってそこにデータを保管しておく、という方策をとることにした。

 

このフォルダ名が肝心で、たとえば『「アンインストール」という言葉の意味さえ知らなかったあの頃のぼくら』でも書いたような「ikagawashii」や、「eroi」などという見た瞬間中身を悟られてしまう名前は論外である。

 

いかがわしさをまったく感じさせず、それでいて知的な、思慮深ささえ漂う、そんなフォルダ名でなくてはならない。

 

そんな課題を己に課した結果、私がたどり着いたのは

「俺的哲学」

という名前であった。

 

 

ご想像いただけるだろうか?

 

  • Google
  • Intel
  • internet explorer
  • Microsoft Office
  • Windows Mail

みたいなフォルダが並んでいるところに突然の「俺的哲学」である。

 

 

そんなの確実に見ちゃうでしょ。

 

 

なんにもカモフラージュできてないでしょ。

むしろ浮きまくって自然と目についちゃうでしょ。

なんなら知的ですらないでしょ。

中二病感が尋常じゃないでしょ。

 

「おやおや、これはいわゆる黒歴史というやつですかな??」

 

ってニヤニヤしながら兄貴がフォルダ開いたら いかがわしいデータがぎっしり なわけですよ。

 

哲学の要素のかけらもなく欲望が詰まっているわけですよ。

 

そんな欲望をぎゅうぎゅうに詰めた私は無事に兄弟に発見され、以後ひとり暮らしをはじめるまでデータ保存を固く己に禁じましたとさ。

 

 

 

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<余談>

話としては以上なのですが、書いていてさらに思い出したのが、

いかがわしいデータ専用のMO

とかあった気がするなと。

 

MOというのは外部記憶装置のこと。

つまり 外部(いかがわしさ)記憶装置 のことである。

 

多分私より5~6歳下ぐらいだともうMOとか知らないわよね。結構一瞬のきらめきだったものね。

 

というわけで、もしMOのエピソードなんぞも思い出せば、備忘録代わりに書き残しておきたいと思います(備忘録としては最低の部類)

 

 

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