もっと、もっと、お客さんへのわかりやすい説明を追求しないといけない。そう、この「官能小説用語表現辞典」でね

 

 

「もっと、お客さんにわかりやすく説明できるようになりたい!」

 

多くの良識ある専門家が、きっと、このような願いを抱いていることだろう。

 

しかし、その誰もが、私より強くこう思っていることはあり得ないと断言する。

私こそがこの思いの頂点であると、私はここに高らかに布告する。

 

「貴様のごとき愚物が、なぜ断言できるのか」

「自分のほうが、より強くそう思っている」

そうした反論を心に抱く諸兄よ、ならば証明してみせよう。

私の思索がたどった筋道、その血のしたたる修羅道(しゅらどう)を目に焼き付けるがよい。

 

「うーん、お客さんにもっとわかりやすい説明ができるようになりたいなあ」と思う

「語彙を増やしたり、表現の幅を広げたりするといいのかなー」と鼻に2本ボールペンを差し込んで一発芸の練習をしながら考える

鼻の穴のボールペンをキープしたまま尻を振りつつAmazonで買い物をする

Amazonの「あなたへのおすすめ」で「官能小説用語表現辞典」が出てくる

これは「官能小説用語表現辞典を読み込んでひとつウエノ男になれ」という天啓であるとの確信を得る

妻にバレないように購入

 

 

 

 

刮目せよ、これが天から授かった(代金は自分持ち)「官能小説用語表現辞典」である!

 

もし、あなたが私よりも「お客さんにわかりやすい説明ができるようになりたい」と思っているというのであれば、あなたはこの官能小説用語表現辞典を持っているというのか?

 

私よりも早くひとつウエノ男になったというのか?

 

つまりこの「官能小説用語表現辞典」を所有していることこそが、私の思いが頂点であることを証明するものなのである!

 

 

ドドーン(出典:いらすとや。なんか迫力増さないかなと思っただけで、特に意味はありません)

 

 

--- ○-○ ---

 

 

えー、はい、イキリちらしたスタートとなり申し訳ありませんでした。

 

こんにちは。めがね税理士の谷口(@khtax16)です。

 

そんなわけで「官能小説用語表現辞典」を買ったわけなんですけれどもね、私も当然「これで表現の幅が広がったとしても、実務では役に立たない」ということは痛いほどによくわかっております。

 

言ってみれば 完全なる出オチです。

 

いや、私もね、もうちょっと役に立つとこあるかなと思ったんですよね。

「クスリと笑えてしかも実務に役立つ」みたいな。

そんな期待をこめつつAmazonさんにわざわざお運びいただいたわけですよ。

 

でも ぜんっっぜん役に立てられなかった。

少なくとも私の技量では。

完全なる無。

 

どんぐらい役に立たなかったか、試しに例文を挙げてみます。

 

「損金とか益金ってわかりにくいですよね。でも、『アイスキャンディからしたたる不埒者のリキッド』って考えると理解できませんか?」

 

「減価償却ねえ。みなさん結構引っかかるんですよ。でもこれ、『若草をかきわけた先にある羞恥の首府およびマグマ』ってたとえるととたんにイメージできちゃうからふしぎですよねえ」

 

「ふふ、いやなに社長、御社の今期の業績なんですけど、カトリーヌがね、電気クラゲとバスケットボールするっていうんでもう獲れたての鮮魚で沈丁花ってなもんですよ」

 

 

・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

いやぜんぜん理解できない。

 

 

なにが「ふしぎですよねえ」だぜんぜん減価償却と結びついてねえじゃねえか。ドヤ顔すな。最後に関してはマジで「ちょっと何言ってるかわかんないですね」状態(謎の単語は全部下ネタです。カトリーヌもです)。

 

なので買ったの結構前なんですけど、適切なブログに昇華できず(本稿が適切なブログであるとは言ってない)、半年近く前に下のツイートをしたっきり家の本棚に眠っていました。

 

 

 

ちなみにこのツイート末尾の「今後のメガネに期待大」というのは、RADWIMPS の『おしゃかしゃま』という曲の「さぁ来世のおいらに期待大」というフレーズをもじっているんですが、特段誰にも指摘されませんでした。

まあ突然すぎたよね。

 

それと、下のツイートにも書いたんですが、「オノマトペ(擬音などのこと)」の項目の最初の単語が

 

ヴィッ! ヴィヴィヴィヴィィィンンンッッ

 

になってるんですけど、マジでどんなオノマトペなのかがよくわからんのですよね。

思わず下のツイートをしてしまったほどです。なんかロボ感ないですか。

 

 

 

で、あれから妙に「ヴィッ! ヴィヴィヴィヴィィィンンンッッ」のことが気にかかるのと、せっかく辞典買ったんだしということで、生まれてはじめて官能小説を書いてみることにしました

 

ただし、

・未完

・情事のシーンまでたどりつかなかった

・どのみち完全なる下ネタ

なので、お嫌いな方はご注意ください、っていうかお嫌いな方はこんな文章読むよりもっと有益なことが世の中にはいっぱいあると思います。

 

あと未完はほんとすみません。こんな長くなるとは思わなかったんで。

一応あとちょっとなんで最後まで書こうかなあとはぼんやり考えております。

 

それでははじまりはじまり~~~(謎のテンションと唐突なアフィリエイトリンク)

 

 

めがね、生まれてはじめての官能小説(むだに長いため注意)

時は21XX年――――

 

度重なる核戦争のはて、人類はそのほとんどが死に絶えてしまった。

戦争当時、危険を察した両親からコールドスリープの機械に押し込まれた僕が目を覚ましたのは、50年あまりもの月日が経ったある日のことだった。

 

両親の「せめてお前だけは無事でいてくれ」という願いのもと、再び大地に降り立った僕を迎えてくれたのは、管理する人間がいなくなったことを思わせる廃墟の群れと、草木の乏しい、乾燥して大きくひび割れた大地だけだった。

 

 

 

 

眠った当時の僕は16歳。

肉体と精神的にはピチピチの青少年である僕は、どこかに人が生き残っているのではないかと、わずかな希望を抱いてこの荒廃した世界で旅を続けている。

 

略奪や生命の危険があったとしても、いっそ「ヒャッハーさん(画像参照)」でもいれば救われるのかもしれないが、そんな影すらも見当たらない。

会いたくて会いたくて震えるが、きっと会ったら会ったらで震えることだろう。

 

↓ヒャッハーさん(個人情報保護のため目元は隠しております)

 

 

あてもなく歩みを進めていたある日、僕はひとつの大きな建物にたどり着いた。

 

オーケストラでも開けそうな、天井の高い建物だ。

全面がガラス張りで、僕が生活していた時代ではさぞ優雅に、この地で多くの人を迎えていたことだろう。

訪れる人の喜びを、特別なひとときを、そこに関わる人々の大きな、または小さなドラマの、舞台となってそれらを見守りつづけた偉容の建物。

それが、いまはこんなにもさびしい佇まいで風に吹かれている。

 

僕は建物の入口のガラスの扉が歪んでいるのを見つけると、するりとすきまを通り抜けて建物へ入る。

すぐに長いエスカレーターに行き当たるが、当然いまはもう動いていない。

苔むしたエスカレーターの床板を、突然崩壊しないかビクビクしながらのぼっていった。

 

「だれか、いませんか」

 

のぼりながら高らかに声を張り上げる。

 

反響した自分の声が、小さくなりながら返ってきて、しかしそれ以外に反応はない。

やっぱり、ここもダメか。

僕は半ば以上あきらめて小さく嘆息した。しかし、警戒して声を殺しているだけかもしれないので、念のため隅々まで探索してみることにする。

 

「すみません、だれか」

 

そう声をかけながらエスカレーターをのぼり終えると、受付だったのだろうか、大きく立派な木の机が中心に据えてあるフロアにたどりついた。

だいぶボロボロになってはいるが、きっと当時はここでさまざまな人をお迎えしていたのだろう。

小学生のとき、両親と一緒に出かけたコンサート会場を思い出してふっと涙がこみあげる。ばか、泣いたってしかたないだろう。自分を叱咤し、目元をこするとふと受付のとなりに佇む物体に気がつく。

 

 

 

 

ロボット…?

 

きっと、ここの会場で案内などをしていたロボットなのだろう。僕はまた往時を思い出してうるっと涙腺がゆるむ。

その凛とした立ち姿に敬意を表し、頭部に積もったホコリを払ってやった。身長は僕と同じぐらいだ。「おつかれさま。ここを、まもっていてくれたんだね」できるかぎりやさしく声をかける。

 

ヴィ

 

「ヴィ?」

 

するとどこからか怪しげな物音が響く。僕は訝しみ、まわりを見渡す。どこから聞こえた?

 

ヴィッ!

 

右へ、左へ、首を振って音源を探していると、また似たような音が聞こえた。

 

ヴィッ! ヴィヴィヴィヴィィィンンンッッ

 

音が激しさを増したことであわてて受付の机の内側へと隠れる。

なんだ、何があった? 警報機でも設置されていたのか?

警戒心を最大限に大きくして周囲に目を凝らすと、なんと、いまとなりにいたロボットがガタガタと振動し、動きはじめていた。

 

「ヴィヴィヴィヴィィィンンンッッ」

 

ロボットはひときわ大きな唸り声を上げ、両手を掲げた。首が音を立てながら回転し、1秒、2秒、3秒と経ったころ僕の顔に視線を向ける。ゴクリ。のどを鳴らして待っていると、ロボットはこう言った。

 

「イ、イらっシャイマセ」

 

次いでからだも回転させ、僕のほうを向く。

 

「本日ノ、18時開場ノステージハ、ドアヲ入ッテ右手ニお進ミクダさイ」

 

ロボットに害意がなさそうなことがわかり、ほっと胸をなでおろす。不法侵入者を排除する機能でも搭載されていたらどうしようかと思った。僕は立ち上がって受付の机に体重を預けると、ロボットに話しかける。

 

「案内ありがとう。もし、誰か、人間がいたら呼んでほしいんだけど」

 

「カシコまリマシタ」

 

ロボットは建物全体をスキャンするように、ぐるりと首をめぐらせた。

 

「生体反応ガ、確認デキマセン」首をかしげるような動作をし、キュルキュルとレンズの焦点を合わせるような音を鳴らす。「本日ノ受付ハ、ゴトウサンナノデすガ」

 

「あー、もう、ゴトウさんはいないかもしれないね。多分ここの建物ももう使われてないよ」

 

「まじで?」

 

「いきなりのタメ口やめろよ。さっきのカタコトなんだったの」

 

「アナタノ発言ガ、認識デキマせン」

 

「『まじで』だけ流暢なの。なにこのムダ仕様。ここはなんの建物なの?」

 

「イベントホールデス。本日ハ18時ヨり、『メガネノ明日ヲ考エル会』会長ニヨル弾き語りツアーガ開催サレまス」

 

「一切興味が湧かないけど、せめてメガネに関するイベントであれよ。でもなるほど、だいたいわかったよ。ところで、君は名前あるの?」

 

「私ハ、MG-N8888FL号デす」

 

「呼びにくいなあ。じゃあ君をロボと呼ぶことにするよ! 安直だけど、なかなかかわいい響きで気に入ってるんだ。しばらくこの周辺を探索したいから、ここに少しの間住まわせてもらえるとありがたいな。いい?」

 

ロボは僕の問いかけにいいとも悪いとも答えず、またヴィヴィヴィと音を立てて回転するとどこかへ移動した。まあ、彼がなんと言おうとここを拠点にするつもりではあるのだけど、言ってみればいまは彼が家主みたいなものだから、許可の申請ぐらいはしておくべきだろう。そのまま待っていると、奥にある部屋に入っていったロボが、

「ヴィ! ヴィ!」

と何度か音を発する。こっちへ来いってことなのか? 僕は首をかしげながらも音のするほうへ向かう。

 

ズォォォォォン、ズボボボボボボボボボ

 

と、また激しい音がするので何かと思ったら、ロボがベッドに布団を敷いて、己の右手で掃除機をかけてくれているところだった。右手は掃除機になってたのか。感心していると、ひととおり掃除し終えたロボがこっちを向いた。

 

「コチラハ、仮眠室デす。コチラがゴ利用ニナレまス」

 

「へえ、君そんな機能があったのか。助かるよ」

 

「私ハ、モトモト家庭用ノサポートロボットデす」

 

「だから掃除機能がついてるんだね」

 

「料理モ、デキまスヨ」

 

「そうなんだ。ありがたいけど、完全栄養カプセルがあるから、そっちでなんとかしてるよ。多分食材がないんじゃないかと思うんだよね」

 

「冷蔵庫ヲ、スキャンシまス」ロボが部屋の隅にある冷蔵庫に目を向ける。「材料ガ、確認デキまセン」

 

「まあ、そうだよね。あってももう食べられないだろうし」

 

と答えていると、ロボが直接冷蔵庫にまで行って、扉をガチャリとひらいた。

 

「材料ガ、確認デキまセン」

 

「いやスキャンしたんじゃないの。どうして物理的に開けたの」

 

「カッコツケたダケデ、私ニスキャン機能ハアリまセン」

 

「最初に『生体反応が確認できない』って言ってたのなんだったんだよ。ロボットがかっこつけるなよ」

 

「アナタノ発言ガ、認識デキマせン」

 

「都合が悪いときだけ認識できなくなんのやめろ」

 

僕は言いながら少し笑ってしまっていた。なんだか、相手が人間ではないにしても、久しぶりにこんなやりとりをした。笑いがおさまると僕はロボに声をかけた。

 

「ロボは料理と掃除以外には何ができるの?」

 

「夜ノオ供デす」

 

「夜の……なんて?」

 

「夜ノオ供デす」

 

「一緒に寝るってこと? それ、小粋なロボットジョーク?」

 

「睡眠ヲトルワケデハアリまセン。男性モ女性モ、私ノ部位デ、性欲ヲ処理シテサシアげルコトガ可能デす」

 

「いや、性欲処理って、その……」

 

「どう?」

 

「だから突然タメ口で流暢になんのやめろ。いやさすがに、ねえ……?」

 

「恥ズカシガルコトハアリまセン。生体反応ハ確認デキズ、ココニハアナタト私ダケデす」

 

「お前さっき『スキャンできない』って言ったばかりだろ。万が一ロボットとの情事中に知らない人がきたら恥じらいで死んでしまうわ」

 

「コチラノ部屋ハ施錠モデキまス。万ガ一ノ事態ニモ対応可能デす」

 

「いや、ほら、君しばらく動いてなかったんだろ? 衛生面とかの問題もあるしさ……」

 

「内部ハ自動洗浄ガ行ワレてオリ、衛生面ノ問題ニハ対応ズミデす」

 

「いや、そうかもしれないけど、なんというか、そのう……」

 

「どう?」

 

たたみかけるにロボに、答えを言いよどんだ僕は、倒れ込むように両膝をついて絶叫した。

 

「見た目ェェェェ!!」

 

 

 

「こんな『ロボットでござい』って見た目でそんな気になると思う?? せめてナイスバディなお姉さんみたいな見た目だったらまだしも、君のそのアルミガチガチバディでそんな気持ちになれると思う???」

 

「私ハ、メガネシウムFL製デす」

 

「いや厳密な素材は知らんです。適当言って悪かった。なるほど、あれか、右手が掃除機で左手が性処理用のあれってことか。開発者は何を考えてんだよ……」

 

「イエ、男性ノ性処理ハ、腋(わき)デ行イまス」

 

「開発者の性癖ィィィ!!!」

 

「腋(わき)」と「ロボット」、それぞれの性癖は聞いたことがあるが、まさか組み合わせてくるとは思いも寄らなかった。僕はロボに見つからないよう、声を殺して涙を流す。ロボが悪いわけじゃない。誰が悪いわけじゃない……

 

その日は普通に眠った。久しぶりの布団はふかふかだった。自身も充電しながら「夜ノオ供イカガッすカ」と押し売りをしてくるロボの声には聞こえないふりをして、夢の世界へ逃げた。

 

 

 

 

○-○ ―――――――――――――――――

<お詫び>

まさかの未完で、情事までたどりつきませんでした。申し訳ございません。

一応構想はあるのですが、ちょっと疲れたのと、「おれ何書いてんだろ?」と正気に戻ったため、また頭がおかしくなる瞬間がきたら追記するか新たに書くかしたいと思います(ほんとか)。

いないと思いますが、万が一、続きをご希望される方がいらっしゃいましたらTwitterなどでコメントください。

続きには特に影響しませんが私がニヤニヤします。

 

あと「こんなん書くなら異世界小説の続き書け」とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。

なぜか「絶対このままだと詰まるから、脚本術の本を読んで勉強しよう」みたいな感じになってます。

「続きはよ」とか言われるとものすごくうれしいので、書きたい気持ちはマックスです。

気長にお待ちいただけますと幸いでございます。

(しかし、むかし素人の書くwebマンガが最隆盛だったころ、突然更新が途絶えるのとかこんな状況だったのかなあ、みたいな気持ちになっています)

 

※ ちなみに、当ブログにはコメント欄を設けていたのですが、なんかよくわからないのですが最近表示されていません。原因探し中です。すみません。

 

 

 

<広告代わり>
「役に立った!」「ニヤニヤした」など、もし「こいつ応援してやろうかな」という菩薩のごときお心が芽生えましたら、Amazonか楽天でお買い物するときに、下のリンクを踏んでからお買い物をしていただけますと私にジュース代なんぞが入ります。とても嬉しい。(なぜかメガネの検索画面が出てきますが無視してお好きなものを!)
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