こんにちは。めがね税理士の谷口(@khtax16)です。

 

副業やフリーランス化が盛んになってきている昨今、いろいろな方とお会いしておりますと、税金に関する悩みはつきないものだなあと感じます。

 

たとえば先日友人から聞かれたのが、「1月中に引っ越す予定なんだけど、確定申告書ってどこの税務署に出せばいいの?」というもの。

答えは「確定申告をする時点での住所を管轄している税務署(引っ越し後に確定申告をするなら新居、引っ越し前に確定申告をするなら旧居)」でして、個人的にはこんな質問ならいつでもしてくれよ、という感じなのですが、知識を無料で聞くのは申し訳ない、という意識を持ってくださっている方は質問するのに抵抗を抱くようです。

質問がどんな難易度のものかなんて、専門家じゃないとわからないですしね。

 

「知識を無料で聞くのは申し訳ない」とお持ちの方は聞けなくて、「ちょっと聞くだけなのにお金が発生するのはおかしい」みたいな敬意のかけらもない人がガンガン質問して知識を得るのは、ある程度世の中がそういうものであるとはいえ、あまり快いものではありません。

敬意を持ってくださる方にこそ報いたいし、些少ながらも報われるような世の中であってほしい、というのが私の認識です。

 

なので、「知識を無料で聞くのは申し訳ない」という意識をお持ちの方向けに

「ここまでは聞いてくれても全然大丈夫。ここからは申し訳ないのだけど有料でご相談あそばせ」

と個人的に思う線引きについて書いてみました。

 

なお、

「この私が知りたがっているのだし、大した質問じゃないんだから教えなさいよ」

みたいな不遜が服を着て歩いているような方から質問された場合、私はスルーもしくは「それでいいんじゃないですか(鼻ほじ)」というテキトー回答を行います。

そのせいで損失が発生しようと知ったこっちゃない、というのが私の偽らざる気持ちです。

(あと、Twitterで答えてると全然知らない方からも「こいつ教えてくれそうだ」ということになる傾向があるため、たとえ知り合いの方であっても、メンション飛ばされた際にはほぼお答えしておりません。ごめんなさい)

 

また、谷口(筆者)の感覚であってほかの税理士さんはまったく別 です。

おそらく税理士さんの数だけ基準があるはずです。

この点だけはくれぐれも誤解なきようよろしくお願いいたします。

 

「これ聞いたら失礼かな?」という配慮に対する一税理士の個人的見解

さて、いきなり結論ですが、

  • すぐそばに仲の悪い同僚がいても聞ける質問 ⇒ 聞いてくれてOK
  • 仲の悪い同僚がいたら聞きにくい質問 ⇒ 有料でお願いね

というのが私の答えです。

 

これ思いついたときは「やっと言語化できたぞ!」と思ったんですが、書いてみると意外とわかりにくかった。

 

もうひとつの表現方法としては、

  • 自分の収入を明かさないで聞ける質問 ⇒ わりと聞いてくれてOK
  • 自分の収入を明かさないと答えが出せない質問 ⇒ 有料でお願いね

ともいえるかもしれません。

 

「検索するといろんな情報が出てくるけど、結局私はどうすべき?」

という問いに答えを出すには、多かれ少なかれ、収入などを含めたその人のありのままの状況や思想信条を聞く必要があるためです。

 

 

往来で「法人成りすべきか?」と突然聞かれても「人による」としか答えられない

たとえば「私は法人成りすべきか?」という質問は、その方の収入やご本人の考え方、どんな取引先があるのかを含めたさまざまな状況を聞かないことには絶対に答えが出せません。

 

突然Twitterのリプライで、全然知らない人から「私って法人成りすべきですか?」と質問されても、

「状況によります」

としか答えようがないのです。

(なお、「法人成り」というのは、個人事業主の方が法人をつくることをいいます)

 

もし、仲の悪い同僚がすぐそばで聞き耳を立てている状態で、自分の収入を明かしながら税理士に法人成りの相談ができるかと問われたら、多分多くの人は「ちょっと別室で相談してもいいですか」となりますよね。

多くの人は自分の収入を他人に明かすのに抵抗があると思うので、今後のつきあいも考慮しなくてはならない同僚(しかも仲悪い)はなおさら「別に知られてもいいや」という気持ちが働きにくいと思います。

 

でも、仲の悪い同僚がすぐそばにいたとしても、冒頭の「引っ越し予定だけどどこの税務署に確定申告すればいいの?」や、「法人成りするときの基準ってあるの?」という世間話の延長ぐらいの質問であれば聞ける人が多いのではないでしょうか。

 

なので、知り合いになったからといって わざわざMessengerやDMで質問してくるのは「すぐそばに同僚がいる状態じゃ聞けないようなことだから内々に聞いてくる」傾向が強い 気がしています。

そのため、クローズドな状況で聞いてくるのはあんまりウェルカムじゃないなあと。

会ったときにいきなりひそひそ話で聞いてくる人もいますけど、それも同様です。

 

そういう意味で、「収入を明かせるかどうか」「仲の悪い同僚がいても聞けるかどうか」というのは、ひとつの基準になり得るのかな、と私は現在考えています。

 

 

無形のものを売る職業でのパン屋のたとえは適切か

ところで、税理士を含め、デザイナーさんなどの無形のものを売る商売にはこの

「知識や技能が無料だと思って要求してくる存在(いわゆるクレクレくん)」

の問題がよく取り沙汰されます。

 

それで、この問題に対し、

「パン屋を開いた友人がいた場合、その友人に『ちょっとでいいからパンちょうだい』って言う? 言わないよね?」

といったたとえでそうした行為を諌める光景がときどき見られます。

 

このたとえに対して「なるほどたしかになあ」と納得する気持ちもあるのですが、とはいえ、「無形のものってやっぱりわかりにくいよなあ。まったく同じじゃないよなあ」とどこかで思うのも私の正直な気持ちなのです。

 

私は 本当に苦しい思いや失敗をひたすら積み重ねていまの知識を得た と思っているので、「ちょっと聞くだけなのにお金が発生するのはおかしい」といった姿勢で来ることは、その努力に一切の敬意を抱くことなく、考えをいたすこともないんだな、とただただガッカリして正面から対応する気持ちを失います。

 

ただその一方、多寡はさておき「知識を無料で聞くのは申し訳ない」と敬意を抱けばこそ躊躇してしまう方には、「そこまで気にしなくても大丈夫だよ」と言いたい気持ちもあるのです。

税金は本当に複雑ですし、私は個人事業の方を顧問契約という形ではほとんどお受けしていないので、ちょっとした疑問にお答えするのは多少かもしれないけど税理士としての社会貢献につながるのかなあ、と思っているところもあります。

(とはいえTwitterで無制限に答えられるほど人格が練れておりません。現時点では)

 

といったように散漫極まりない感じですが、現時点での私の考えをまとめてみました。

 

くり返しになりますが、これは 私(谷口)の個人的な、現時点での感覚 です。

税理士さんによっては「質問全般が嫌」という方もいれば、「なんでも聞いてくれてええよ」という方もいると思います。

別にどれが正解でも不正解でもない、と思うので、それはその方にあった対応をしていただければいいのかなと。

 

どんなにブログを書いても、Twitterで情報を流しても、結局それは知識でしかなく、「結局あなたが今どういう選択をすべきなのか」には少なくとも今の私は直接の相談でしかお応えすることができません。

 

もしそういうのを踏まえてご相談されたい方は、事務所Webサイトのこちらのページからお願いいたします!

(実際に相談をするのは私じゃなくてもぜんぜんオッケーです)

 

 

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<余談>

「仲の悪い同僚がいても聞けるか基準」、思いついたときほんと「これだよ!」と思ったのですが、文字にしてみるとどうも「これじゃない」感が漂っています。

あと、私が所属しているコミュニティ「前田デザイン室」でも、「聞きたい!」という質問スレで聞けるような質問ならお答えしてますので、ご遠慮なく投稿してくださいませ。

 

 

 

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