伝説の樹の下で、ときめいたメモリアルをforeverしたけどwith youというよりはむしろlonely

 

 

こんにちは。forever with めがねの谷口(@khtax16)です。

 

年の瀬ですね。

 

通常であれば、一年の振り返りなどをするのが「ブログ(webのログ、つまり記録)」たるものの本来の役割なのですが、わたくし性格ひねくれクソメガネのため、

「年末年始に振り返りを一切せずくだらない話を書き散らす」

という過酷極まりないルールを己に課しています。

 

2016年『男子トイレで見知らぬおばあちゃんを助けたら面接に受かった話』

2017年『ブログが書けないときの最終奥義 「死ぬほど恥ずかしい話を書く」』

2018年『お鼻から毛がひょっこりはん だけどぼくらはくじけない』

 

と、この残虐無道なルールを華麗にこなしてきた実績に鑑み、今年もくだらない話を書こうかなと。あんまり年末年始読まれないですしね。

いかがわしい話にしようか迷ったのですが、前回が『Amazonで「お尻触りたがる人なんなの」は買えないッ! 私にはそんなハレンチなふるまいはできないッ!』というクソブログだったため、オタクっぽい話にします。

 

わかる人はタイトルを見て丸わかりなのですが、私が小学校6年生のときの話です。

「魔性」という単語では表せないぐらいの恐るべきゲームが世に出ていました。

 

その名も

ときめきメモリアル ~ forever with you ~

 

こちらが商品のパッケージ。

(私がやっていたのはたしかプレイステーション版)

 

 

えー、まじめに書くのも大変恥ずかしいのですが、ご存じない方のためにゲームの内容をざっくり説明しますと、

好きな女の子と結ばれるため、己を磨きつつコミュニケーションを重ねていく漢のための硬派なゲーム

がこの「ときめきメモリアル(略して『ときメモ』)」であります。

ジャンルとしては「ギャルゲー」などと呼ばれることもあります。ギャル(若いおなご)が出てくるゲーム「ギャルゲーム」の略。ギャルて。あと「ム」しか略さないならいっそ略すな。

 

現実世界において、クラスに好きな子が8人くらいいてその誰もに嫌われている という超絶陰キャ・暗黒時代を過ごしていた小学生男子のわたくし。

せめてバーチャルでぐらいは女の子とイチャイチャしたいじゃないですか。

「キャーそのめがねステキー私にもかけてー」とかライブでギター奏者がピックを投げるときみたいなノリで言われたいじゃないですか。

 

主人公の男の子は「私立きらめき高校」に通っておりまして(高校名の時点でなんかもう恥ずかしい)、その高校の校庭に「伝説の樹」というものがあるわけですが、

「卒業式の日、校庭のはずれにある樹(伝説の樹)の下で、女の子からの告白で生まれたカップルは永遠に幸せになる」

という伝説があり(こんなリア充製造機は伐採しろ)、意中の女の子から告白されることを目指して勉強やスポーツや部活にと主人公は精を出す、というゲームです(このへんはえらい)。

 

アタックできる女の子は10人以上おりまして、勉強することで好意を抱いてくれる子もいれば、スポーツや部活動に打ち込むことで好意を抱いてくれる子もいます。

つまり、どの女の子にアタックするのかによって自分の行動も変えなければいけない、意中の女の子に振り向いてもらえる魅力的な自分、を目指さなくてはいけないわけです。

 

このあたり、モテたいと思うならば「相手がどういう人間を魅力的と感じるのかを知り、現在の己がどこを磨けばいいのかを知らなければならない」という意味で、孫子の「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」にも通じるものがあり、しかも「ただ待っていてもダメ。いろいろな方法でアタックしつづけることが大切」という意味で、女性への接し方がまったくわかっていなかった私には大いなる導きとなりました。

このゲームにハマったおかげで複雑な女心というものを体得したわたくし、おかげで 10人以上に告白した経験があるもののふられまくって23歳までまともに彼女ができたこともありません でした。

伝説の樹、どこにあんだよ。

(中学3年生のときに半年つきあった彼女がいるものの、手をつなぐどころか一回出かけただけでふられました。参考記事『変態忍者の名をほしいままにしていた15の夜』

 

○-○ 閑話休題 ○-○

 

というのがゲームの概要でして、きっかけは判然としませんが、兄が友人から借りてきたのだったか、私は小学6年生のころにこのゲームをやり、おそろしいほどどハマリしました

 

私の一番のお気に入りは藤崎詩織さんでした。

パッケージのこの赤い髪の女の子ですね。

 

 

いや髪赤すぎない? パンク野郎なの??

 

とやったことない方は思うかもしれませんが、これがなかなか衝撃的なことでもあったわけです。

これ、別にこの子が飛び抜けたパンク野郎ということでもなく、青、緑、紫、ピンク、などこの高校の女の子たちは非常に奇抜な髪の色をしています。

 

これにはある理由が推察されまして、「髪の色を見れば一瞬で女の子が見分けられる」という効果があったのであります。

どうしても美形の子を描こうとすると似てくるものらしく、マンガなどで「別のキャラクターのはずなのに、全然見分けがつかない」と感じたことがある方も多いのではないかと思います(私は人の顔を覚えるのが苦手なので実写映画でもよくわからなくなる)。

それが10人以上もいればなおさらで、顔立ち・髪型・体型・しぐさなどで見分けるような工夫はもちろんされているのですが、「より一瞬で見分ける」のに一役買っているのがこの髪の色なのであります。

 

それと、メガネメガネ言っておきながら メガネかけた子じゃねえのかよ!

とお思いの方もいらっしゃるかもしれず、この点は謹んで謝罪いたします。

『友「やっぱ奥さんもメガネ?」私「いやコンタクト」友「お前ほんとなんなの?」』でも書いたことがあるように、私の愛する妻もメガネはかけておりませんで、自分にメガネがあれば好きな子はメガネかけていなくてもよい、というのが偽らざる私の心持ちでございます。

「ニワカメガネ」という罵倒も甘んじて受け容れるつもりであり、罰として「ニワカメガネ税理士」を名乗れと言われればその十字架を一生背負っていく覚悟で、あ、別にいいですか。そうですか。

 

○-○ ニワカメガネ ○-○

 

そんなこんなでこのゲームにハマっていた小学6年生のわたくし、『「むっつりすけべ税理士」という肩書きはありかなしか?』というブログを書いたこともあるぐらいですが、むっつりすけべの片鱗はこのころから見え隠れしていました。

このゲーム、まったくもって健全でいかがわしいシーンなど一切ないのですが、「バーチャルな女の子にうつつを抜かす軟弱めがね」と思われたくなかったわたくし、小学校の友人にはこのゲームをやっていることをひた隠しに隠しておりました。

 

なので、学校が終わったあと「公園に集合なー」という声がかかるなか、

「いや、おれ……やることあってさ。行けねぇわ。ごめんな」

と、突然世界を救う使命を負わされたものの、まわりには言えずときどき物憂げな顔をするようになったマンガの主人公、というセルフイメージで友人には答えていましたが、たぶん友人は特に関心なく「あっそ」としか思っていなかったと思います。

 

しかもやっているのは家に帰ってときめきメモリアル。

もう こんなに走れたのかおれと思うほどのスピードで帰宅していました

 

そしてランドセルを下ろすと同時にプレイステーションの電源をオン。

季節は夏。CDが回転をはじめ、降りしきる蝉の声にわずかな駆動音が混じり、画面には女の子が映し出される……

 

と書きながら、こんなころからこんなことしてるから『「アンインストール」という言葉の意味さえ知らなかったあの頃のぼくら』みたいにいろいろ歪んでしまったのかもしれません。

『ダイヤルQ2の時代に起きたある冤罪 ~怒りを、メガネを超えてその向こう側へ~』事件が起きたのもこの少しあとですしね。

 

○-○ 以下黒歴史 ○-○

 

あとこれマジモンの黒歴史なので書こうか迷ったのですが、家族ぐるみで付き合いのある友人と、親が運転する車に乗せられ高速道路をひた走っていたことがありました。

そこで小学校を卒業する記念ということで、何が記念なのかまったくわからないのですが、その友人から

「窓の外に顔を出して、好きな子の名前を叫ぼう」

という謎の提案をされたのです。

 

高速道路だから窓を開けるとうるさくて声が聞こえないし、まわりに人がいるわけでもなし、なんだか男同士でそういう話をするのが恥ずかしくなってきた年頃でもあった、というような理由でそのような発想が出てきたのでしょう。

 

しかもその友人は自分から言い出しておきながら、「じゃあ谷口からな」と私に先番を押し付けました。

「いやお前からやれや」と思いつつ、そこはNOと言えない日本人代表のわたくし、「わかった」と言ってしばし思案しました。

 

好きな子は小学校に8人ぐらいいるのだが、どの子を言ったものか。

見目麗しいA子ちゃんにするか。

いや、あのときやさしく話しかけてくれたB子ちゃんにするか?(私のような根暗な人間はちょっとやさしく話しかけられるとすぐ惚れてまう性質を持っています)

いやしかし、修学旅行で一緒の班になってちょっとしゃべったC子ちゃんもはずせない……(私のような以下略)

 

時間としては一瞬でしたが、そのような思考をめぐらす私の脳裏の隅に、焼きついて離れない赤く長い髪がなびいています。

 

ふっ、わかったよ……

 

私は心の底からこちらをじっと見つめる自分の影にふっと笑いかけると、少し息を吸い込み、こう叫びました。

 

「詩織ぃぃぃぃぃ!!!!」

 

先ほどのときめきメモリアルのヒロインである藤崎詩織さんのお名前を うわぁぁぁマジモンの黒歴史の業火にこの身が焼かれるぅぅぅぅ!!!

 

と、34歳になった現在思い出しても脇汗びちょびちょで悶絶するほど恥ずかしい黒歴史なのですが、なんだか己の心にすなおになれた当時の私は、どこかスッキリしたような気持ちになっていました。

 

そして私が叫ぶのを見届けた友人もまた、意を決したように「じゃあ次はおれな」と言うと、思いきって息を吸い込みこう叫びました。

 

「A子ぉぉぉぉぉ!!!」

 

いやお前これめちゃくちゃ車内に声響くやないかい。

 

ふざけんなよお前が誰の名前を叫んだかめちゃくちゃ明瞭に聞こえたんだけど、ということはおれの渾身の「詩織ぃぃぃぃぃ」が前で運転する親にもガッツリ聞こえてるということやないかい。

ときめきメモリアルのヒロインの名前を叫んだ思春期真っ盛りの少年の倒錯が自分の親に届いてしまったやないかい。

 

と思っていたら、どこかスッキリした顔つきのした友人が、ポンと私の肩に手を置きました。

「で、詩織って誰? うちの学校にそんな名前の子いたっけ?」

 

貴様のメガネ叩き割るぞ。

 

私はそう思いながら、「ちょっと、少し前にいろいろあってさ……遠いところにいる子なんだ……」とかっこつけました。

存在する次元が異なるものね。「遠い」という意味ではまあ間違ってはいないよね。

 

ここまで書いて、本気で自分が結婚できてよかったなと思いました。

多分妻をのがしたらあらぬ方向へ行き戻ってこれなそうなので、捨てられないよう妻を大切にしていこうと改めて思いましたとさ。

 

おしまい。

 

 

 

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<余談>

この話、先日友人のデザイナーかもさんと話していたら

「ときめきメモリアルにめっちゃハマってた」

みたいな話になりまして、思い出したことをつらつら書いてみました。

(かもさん、この流れで紹介されるのあれだったら言ってください。秒で消します)

かもさんのブログ

かもさんのTwitter

 

かもさんはグッズのデザインが特にすごく、デザインもできるしイラストも描ける凄腕だから「グッズつくりたいんだけどなー」って悩んでる諸兄はかもさんに相談しよう!

という突然の宣伝で締めるぞ!

みんな、よいお年を迎えてくれよな!

 

 

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<追記の余談2>

こんなことを書いていたら、かもさんが『初代ときメモについて語ろうぜ』というアンサーブログを書いてくれました。こちらのブログで、

おれ、ゲームのシステムのことぜんぜん覚えてない

というのがあらわになりました。あんなにやったのに。黒歴史まで製造したのに。かもさんすごい。実のところ、女の子とのデートについてもうっすらとしか覚えてません。「かまってもらえない」とブチ切れられた記憶がない。ゲームでもモテなすぎてブチ切れられなかったのか…?

そしてかもさんのイラストの「この部分どーなってんのマジで」に笑う。

 

 

 

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