こんにちは。括約筋おとろえめがねの谷口(@khtax16)です。
えー、大変みっともない話なので書こうかどうか迷ったんですが、「失敗こそさらけ出していく」というのが当ブログの(しょうもない)スタンスでありまして、やはり「こういう話こそ書くべきだろう」という考えに至りましたので公開させていただきます。
はじめに書いておきますが、少々汚い話ですのでお食事中の方は読むのをお控えいただくことを推奨いたします。
お食事が終えたあとお読みくださるとうれしいです。いや正直過去最高に読んでほしくはないんですけど。前フリとかじゃなくてまじで。
わが家(谷口家)はですね、ごく普通の賃貸のマンションに夫婦二人で居住しておりまして、当然ながらトイレもひとつしかないんですね。
トイレがひとつで、住んでいる人間がふたり。
ということはですよ、ひとりがトイレに入っているとき、もうひとりはトイレに入れないことを意味します。
いやよっぽど特殊な性癖の夫婦二人なら一緒に入る可能性あるのかもしれませんけど、わが家は「夫が実名で己の恥をブログに書いて公開する」という頭のおかしいところがある以外はごく一般的な家庭ですので、一緒には入りません。
図にするとこんな感じです。
(なぜ図にした)
そんでまあ私は愛する妻のことを「蝶よ花よ」と大切に慈しんでいますので、力関係としては当然こうなります。
(力関係はあくまでイメージであり、わが家のトイレは格ゲーの審判のようにしゃべることもありません)
まあタイミングがかぶることなんてめったにないんですが、私がどうも日頃からトイレが近いと申しますか、頻繁にトイレに出入りするので、朝などにときどきかぶることがあるんですね。
その日の朝も、偶然タイミングがかぶったんですよ。
妻が入った直後、私が催してきたのです。
でも、まあ、ちょっと待てばいいや、と思って自室の仕事部屋でお菓子などぱくつきつつ炭酸水を飲んでたんですね。
したら めちゃくちゃな勢いで便意が訪れました。
もう「コンコン。入ってますかー?」とかノックして尋ねてくるようなかわいい便意じゃないんですよ。
「ヒャッハー!! 肛門はここか~!?」
とかバイクで扉をぶち破る勢いの、世紀末感満載の便意がやってきたわけですね。
こんな世紀末モヒカン野郎には逆らえないじゃないですか。
「ひぃぃ、こ、ここです、肛門は。ここですぅぅぅ」
とか言ってうずくまっちゃうわけじゃないですか私のような貧弱めがねは。
とはいえ、トイレには現在妻が入っている状態でもあります。
私がいかに暴漢に対して脆弱であろうとも、妻を引き渡すわけにはまいりません。
私は「ここです」と言いながらもお尻をきゅっと締めることで、暴漢(便意)を押し留めようとしました。
「なーに、35年生きてきて、こんな場面は何度もあった。おれのお尻をなめるなよ!」
そうつぶやきながら、私はきゅきゅっ、きゅっ、きゅっ、と体育館でバスケをしているときの音ばりのフットワークでお尻を締めます。
このまま妻が出てくるまで持ち越せばおれたち(ぼくと肛門)の勝ちだ――
私はこれまでの経験から、己の勝ちを確信していました。
しかし、経験というものは「過去の自分自身」を基準にしたもの でしかありません。
私は、最近自分が35歳になったことをすっかり忘れていました。
そう、なまりになまった己の肉体の、そのおとろえを計算に入れていなかったのです。
暴漢(便意)からの不意をついた、卑劣なる一撃。
なんという卑怯な暴漢(便意)でしょうか。
35歳のおとろえた肉体が、その括約筋が、こんな悪辣なる暴漢(便意)からの一撃を、受け止めきれるはずがありません。
あらよっと!!
私の便意が、いままでだったら容易に耐え得たであろう肛門をにゅるりとすり抜けて外にちょろりと顔を出しました。
まあわかりやすく言うと 35歳にしてちょっとだけ漏らしました。
いや、ちょっとだけですよ!!
ほんとにちょっと!!
ごくわずかな量!!
私はとたんに冷静になり、
「あ、いままで耐えられたことも、35歳の肉体では耐えられないことがあるんだ」
と冴えた頭で考えていました。
その後、妻が出たことを確認した私は、何食わぬ顔でトイレに入り、少々汚れてしまったおパンツをトイレットペーパーで拭き取りつつ、
「きょうは外出がなくてよかった」
と安堵の息を漏らしました(別に便を漏らしたこととかけてはいないよ!)。
そのあと、妻が外出したのを見計らってお風呂場でおパンツを洗いました。
どうも水が多いな、と訝しんでいたら、洗う水に自分の涙が混じっているのです。
「おれは35歳にもなって何をやっているんだ」
と情けなくなったものの、もしかしたら今後増えてくるのかもしれない、なぜなら括約筋が全盛期よりもおとろえているから、とも括約筋の気持ちになって冷静に考察しました。
あ、念のために「括約筋」を知らぬ方のために解説をしておきましょう。
いま検索したところ、
括約筋(かつやくきん)とは――
肛門(こうもん)・尿道の周囲などにある環状の筋肉。その弛緩(しかん)と収縮とにより、内容物を必要に応じて通過させたり止めたりする。
出典:Googleさんの検索結果
とのことです。
・・・・・・ん?
「内容物を必要に応じて通過させたり止めたりする」??
いやお前ぜんぜん必要に応じて止められてねぇじゃん。
いま必要だったんだよ!!
いま、お前(括約筋)の力を、必要としてたんだよおれ(雇用主)はよ!!
わずかながらも内容物が通過してきちゃってんだよ!!
「弛緩と収縮」ってあるけど弛緩しかしてないんだよ!!
もっと収縮してよ!!!!
いやーこれが35歳か。
と年齢のことをしみじみと感じていたのですが、よく考えてみると、
のころからぜんぜん変わってなかった。
おとろえたんじゃなくて、小学生のころからぜんぜん成長してないだけじゃないの疑惑。
という話でした。
お目汚し(ほんとにな!)失礼いたしました。
めがね。
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<余談>
この話、マジで書くか悩んだんですが、「ちょっと、一回書いてみるだけだから、ね?」という「先っぽだけだから理論」のごとき自分の欲望に押し負けて書きはじめてみたら、意外とするすると満足のいくものが書けてしまったため、やむなく公開いたします。
やむなくです。ほんとは公開したくないんです。
あと、世紀末のイラストどうしようかなあ、これぐらいなら北斗の拳から持ってきちゃおうかなあ、と思ってたんですが、いらすとやさんで「世紀末」と検索したら上のモヒカン野郎が出てきてびっくりしました。
ほんとすごいですねいらすとやさん。
なお、下の画像は上の画像とどっちにするか迷ったのですが、「さすがにネタを詰め込みすぎではないか」と判断してボツになったものです。
供養としてこちらとアイキャッチ画像にあげておきます。
なお、この話はフィクションであり、実在の人物とは一切関係がございません(ということにしておいてください)。
私とリアルでの知り合いの方は、くれぐれも「あれ、いつのこと?」って聞いちゃダメですよ。
一週間前だよばかやろう!
あと妻には一切言っておりませんので、絶対にバラさないようご注意願います(誰あてのメッセージかは不明)
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<追記>
こちらを公開したあと、「今日はバレンタインなのだけど?」というお叱りを受け、奇しくも公開日が2月14日になっていることに気が付きました。
世のバレンタインを呪い、チョコレートと結びつけようとした意図は神に誓ってございません。本当です。
バレンタインを想起してしまったみなさまには心よりお詫び申し上げます。
いや、でも、原因は私の括約筋にあるのだし、心から申し上げるよりは括約筋から申し上げたほうがよいのかな。
改めて、バレンタインを想起してしまったみなさまには、私の括約筋よりお詫びを申し上げます。
申し訳ございませんでした。
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