君は「オッス、オラこうへい」と名乗ることができるか

 

オッス、オラめがね!

 

私といえばドラゴンボール、ドラゴンボールといえば私。

などとうそぶくぐらいには私は『ドラゴンボール』というまんがが好きである。

 

小学生になるかならないかぐらいのときに、父親がある日突然「これ面白いらしい」と言って5巻ぐらいを一気に買ってきた。

 

父親がまんがを買ってくることなどほぼなかったので非常に珍しかったが、そんなこととは関係なくドラゴンボールはただただひたすらに面白かった。

 

孫悟空の圧倒的な強さ。

「強い」というただそれだけのことが、これほどまでにかっこいいのだという事実。

「おれも空を飛びたい」という舞空術へのあこがれ。

「頑張ればいつかふっとかめはめ波出るんじゃないか」という思い込み(中学生ぐらいまで)。

ヤムチャさんの「油断したらダメだよ」という体を張った教訓。

 

 

その日以降、我が家では「ドラゴンボールが発売されるたびに誰かが買う」というルールができた。

 

そんなドラゴンボールであるが、ファンであるライターの上田啓太さんが非常に興味深い記事を書いていらした。

 

 

↓こちらの記事である

『孫悟空とは何者だったのか?』

 

 

詳しくは当該記事を読んでいただきたいのだが、私が「まさに!!」と思わず膝を打ったのは、

「オッス、オラ悟空」の軽さ

についてである。

 

上記ブログにもあるが、あなたはこんな自己紹介ができるだろうか?

これ、私であれば「オッス、オラこーへい」になるわけだが、私にこんな自己紹介ができる気はしない。

 

異業種交流会に参加し、「こーへい」とだけ書かれた名刺を相手に渡し「オッス、オラこーへい」と言う。

あるいは誘っていただいた飲み会に参加したときにただ「オッス、オラこーへい」とだけ言う。

問い合わせフォームからやってきてくださった方に対してただ「オッス、オラこーへい」と返信する。

 

私がしている「税理士の谷口と申します」という挨拶の、なんという薄さ、自己のなさ、面白みのなさ。

「人間というものの厚みがまるで感じられん」

と太った立派なヒゲのおじさんにでも言われれば、いまの私なら泣いて悔い改めるだろう。

 

私はいつか「税理士」という肩書きをなくし、己の名前のみで自立できるようになることを目標としているのだが、まさかすでに孫悟空が実践ずみとは思わなかった。

しかも「こーへい」だけである。私の目標なんぞよりはるかに劇的。「劇薬」とさえ表現しても差し支えあるまい。

 

こうなれば、私はさらに一歩進んで「めがね」のみで名乗れるようになることを目標とするほかあるまい。

「めがね税理士」ですらなく単なる「めがね」である。

 

いまでさえ税理士業界は過半数がめがねの可能性さえあるというのに、全人類のめがねを代表しようというのだ。

これは無謀、不遜、馬鹿というそしりを免れることはできないだろう。

 

しかし私はやらねばならぬ。

「谷口孔陛(たにぐちこーへい)」という名前を捨ててでも、「めがね税理士」を超えて、進まねばならぬ。

 

孫悟空が、幼かった私に与えてくれた多くのものを、世界に向けてお返しする日がついに来たのだ。

 

 

「私、佐藤と申します。あなたは?」

 

「オッス、オラめがね!!」

 

 

 

 

(「これただのコミュ障だな」と書いてから気づいたのですが、引っ込みがつかなくなったのでこのまま終わりますね)

 

 

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