「楽しそう」と言われるのが一番嬉しい 税理士として独立して2年が経とうとしている

 

こんにちは。めがね税理士の谷口(@khtax16)です。

 

税理士ブロガーの先輩であらせられる石田さんが

『時代への感謝と恩送りとしての発信』

というブログを書いていらして、ものすごく共感した。

 

私は2016年7月に税理士として独立して、「ひとり税理士」としてやってきてもうすぐ2年が経とうとしている。

 

愚痴を書いたことも多々あるが、自分は人に恵まれてるなあと思うところがあって、それは

「独立をとめられたこともないし、ひとりであることで蔑みを受けたこともない」

というところだ。

 

税理士でブログを書かれている人の中には、

「いまどき独立したって仕事ないよ」

「独立なんてやめとけば? 家族どうすんの?」

「独立するならもっと修行積んだほうがいいんじゃないの?」

などのようなことを独立前に言われた方もいるようだけれど、私の場合、

「あらそう。がんば!」

「いつかしそうだったけど、意外と早いね」

「へえ、独立。ほえ~」

といった感じで、びっくりするほどマイナスなことを言われなかった(特に興味を持たれていなかった可能性も大)

 

また、独立して以来ひとりでやっていることに対しても、

「ひとりでやってまぁ~すっ☆」

みたいに軽薄な感じで言うと、

「へえ、ひとりなの。ほえ~」

「最近多いね」

といった反応が多く、これは100%先人が道を切り拓いてきてくれたおかげ

 

ひと昔前なら「ひとり? よっぽど儲かってないんだね」などと的はずれな蔑みを受けることも多かっただろう。

 

そう書いてふと、私は男三人兄弟の次男なのだけれど、家庭のルールをいつも長男(兄)が切り拓いてくれていたことに思い至った。

両親がゲームに対して寛容になったのも、中学の卒業のときにPHSが持てたのも、すべて兄のおかげ。

兄が大変な思いをして、厳しかった家のルールを「まあええか」というふうに和らげてくれた恩恵を、私は十二分に受けた。

 

当ブログでは『虎の威(兄のTSUTAYAカード)を借りてあのいかがわしいのれんをくぐっていたあのころのピュアハート』などのいかがわしい話でしか登場する機会のない兄ではあるが、そのへん大変に感謝している。

ひとり税理士に関してもまったく同じで、私はおいしいところだけを享受している気がする。

 

これでよいのか。

何かできないものか。

 

と思ったが、やはりできることというのは限られていて、私の場合は恩返しも可能なのでこれに取り組みつつ、石田さんのおっしゃる「恩送りをすること」、これが何より大切なのではないか。

 

「恩返し」ではなく「恩送り」。

つまりいただいた恩を、次の人に渡すことで、ペイ・フォワード的な「自分以外の誰かが少し前を向ける世界」をつくろうという試みである。

 

私の場合何が恩送りできるだろうと考えると、

「楽しそうにすごす」

これはひとつあるのではないかと。

 

「独立して、あいつ、楽しそうだな」

「なんか楽しそうに日々をすごしてるな」

「あんなあほっぽいやつでもできるんなら、おれも独立したらやっていける…?」

ということを思ってもらえるのであれば、ほんの少しでも恩を送れたことになるのではないかと考えた次第である。

 

実際に専門学校で受講生の方と話していて
「先生はいつも楽しそうですよね〜」なんて言われて
「うん、楽しいよ」と心の底から言えるのは
けっこう幸せなことだな、と感じています。

 

上記の記事で石田さんがこうおっしゃっているが、これものすごく共感ができて、私は「楽しそう」と思ってもらえるのが一番嬉しい

 

前にも少し書いたが、独立してから本当に毎日が楽しい。

最近は特に「独立してよかった」と思わない日はない。

 

『独立して1年経ちました はじめての独立記念日』で書いたように、最初の一年は結構苦しくて、「どうなるのか」と不安に思ったこともあったけれど、独立を後悔したことは一度もなかった。

苦しくて怖かった経験が、全部自分の血と肉になった。

 

「不安」は将来のことを真剣に考えるのであれば、決してなくならないものであると私は考えている。

むしろこの時代において、「将来の不安がまったくない」というのは目を向けるべきものからそらしているだけではないか、という気さえしている。

 

 

『スパルタンレース2017東京 ガリガリボディ奮闘記~メガネ編~』で「泥まみれになりつつ笑顔」という性癖をさらしたり、

『人生初のフルマラソン、実質的に完走しました!  あくまでも実質的にね!』でフルマラソンリタイア直後に「おれ完走したから」と強弁したり、

『肩書きってなんだろうか めがね税理士セルフブランディングを考える』でめがね税理士とかいう肩書きを名乗りはじめてみたり、

『「むっつりすけべ税理士」という肩書きはありかなしか?』などという暴走をしてみたり、

好き放題ブログを書いたりしてきたが、こういうのを見て、「あいつ何してるかよくわかんないけど、楽しそうだな」と少しでも思ってもらえるなら、これほど嬉しいことはない。

 

 

仲よくさせていただいている(私の思い込みでなければ)、これも先輩税理士ブロガーの高橋さんが、

『今の仕事だけにとらわれる事なかれ!!』

というブログで一部私のことを書いてくださっていて、

 

存在がパルプンテ

 

という私を評した言葉があり、これがめちゃくちゃ嬉しかった。

 

「パルプンテ谷口」

いいではないかいいではないか。

 

「なにやってるかよくわかんないけど本人は楽しそう」な感じが非常に出ている。

「あひゃひゃ」とか言って混乱したあげく味方を攻撃していそうな感じがする。

 

というわけで、万人に独立をすすめるわけでないけれど、少しでも迷う気持ちがある人には心から独立をおすすめしたい気持ちに、いまはなっている。

独立は本当にやってみなければわからないことだらけだ。

でも独立さえしてみれば、仮に勤めに戻るにしたって、独立することによる不安や、お金が減る恐怖、どう仕事を取っていいのかわからない行き止まり感をお客さまと共有できるようになる。

(実業をされている方とまったく同じではないけれど、経験がない状態で話すのとはまったく異なる)

 

こんな私を選んでくださった方々にも、どうにかできるかぎりの恩返しをして、少しでも満足をしていただきたい。

世の中は変わるが、自分も変わりつづけることで、だれかに与えられるものを増やしていきたい。

 

そう考えた2018年4月20日でした。

 

 

 

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<余談>

RSSリーダーだと多分見られないのですが、アイキャッチ画像の後頭部は妻です。

後頭部、スマホの構え方、のばした指からも愛くるしさがあふれていますね。

これは平日お花見に行ったときの写真です。平日普通に出歩けることも大変に嬉しい。

 

 

 

(どうでもいい追記)

さらに言うと、黒い袖の絶妙な出方、流れる髪に映る光、風にあおられたのか少しだけ乱れた髪の毛、髪のあいだに見える服の白さ、指にできたスマホの影、これらもまた非常に愛くるしいものであります。

 

 

 

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